• 異世界ファンタジー

Twitter謎ポエム集Part2

タイトルの通り。
Twitterやってます。フォローしなくていいです。
ほんとなんもないです。

終焉の淵で囀る者
:我々は、行動に連関を、理由を求める。
だが現実に連関などなく、
ただ断続している事実があるだけだ。
幼少期から願い続けたことも、
今思い立ったことも、
それに違いはなく、そうあるだけだ。

暗き底の冥河
:生命が尊いと、生きていることが
素晴らしいと本気で思っているのなら。
永久に生き、成すべきを成す苦しみを。
その身に浴び、しかと悔いよ。

兎と狐のラプソディー
:怨愛に彷徨う、狐の独裁者。
地獄より来る、片角の鬼。
演じる役の仰せのままに、
喉で歌い、瞳で媚びる。

深淵の渦、冥府の王
:海底には程遠い、蒼の深淵。
海より全ては来たりて、海に還る。
呪いと海に底はなく――

Blood on blood
:主人公は決して挫けない。
どんな艱難辛苦が待ち受けようとも。
強靭な意志と、仲間との絆を胸に。
輝きの勇者よ、世界を救え。

メビウス・オペレーション
:世界には救われる権利がある。
同時に、それを拒む権利がある。
この救いが、滅びでないとは言っていない。

世界の裏側
:画一的な救いなど、最早ありはしない。
いや、元々無かったのだろう。
希望に縋るほど、我々は暇ではない。

動乱の寧謐
:凄まじい時代の後の、空虚な行き止まり。
崩れた野望と、愛の夢を抱いて。
未来の隙間に捩じこまれて終わる。

行き場のない未来
:未来に希望を抱けることが、どれだけ幸せか。
過去から学べることが、どれだけ偉大
か。
人生など何の価値もない、空隙に過ぎない。

悔恨の寧日
:差別こそが金を産む。
雨が川に流れ、海から天へ還るように。
山が崩れ、土砂が新たな山を作るように。
流転する高低こそが差別。
差別こそが、金を産む。

ヘイトレッド・バーン
:世の仕組みというものは単純だ。
産まれ、生きて、老いて、死ぬ。
それだけのことだ。
駄々をこねて、堕落を啜ったとて。
誠実に、精進を重ねたとて。
死ねば、それで終わる。

亡霊の帰寧
:不貞で生まれた娘は嫁に行き。
やがて恋と痴情に握り潰されて息絶える。
棺か灰か、戻った娘に肉は無く。
綺麗な言葉に、無常な落陽よ。

過負荷の覇王
:大切な物を失い続けた人間は、何を顧みる?
失ったものばかり数えるなと。
前を向いて、仲間を頼れと。
そんなものが、まだ残っているとでも?
もうお前には何も無い。
悔いて、頭を垂れて、死ね。

三千世界
:朝日が昇り、中天を過ぎて。
陽が傾き、火が陰る。
世界とはこのように死に行く。
意味のあるものも、意味のないものも。
限りない犠牲の上に、今生を終えよう。

I`ll never let you go
:腐った人生、腐った街、腐った両親。
淀んで溜まった穢れは、焼き払え。
どうあっても相容れないものを、
闘争の渦中へ、命の賭博場へ、
逃げも許さず叩き込め。
魔女の人生に、ハッピーエンドは無い。

愛と夢の残骸
:女が射精できれば男は要らないのか?
男が出産できれば女は要らないのか?
無意味な問いほど、愚民が過熱する。
現実など愛と夢の残骸、
未来を描いた時点で終わっている。

獣たちのロカビリー
:空の器を巡る闘いの果て、七つの命。
父をこの手に取り戻すため、
母の願いを果たすため、
獣耳人類を導く最高議会。
その名も〝オリジナルセブン〟
響き渡るは、獣たちのロカビリー。

真人の御霊は淫らな香り
:お前の下心さえ無ければ、きっとまだ。
私たちはまだ、幼馴染でいれただろう。
だがしかし、現状に少しの後悔もない。
お前が人生から欠けたところで……
……私の人生には、欠片の狂いもない。

プラトニック・エレクション
:沸々と煮え滾るは怒り。
この身を満たし、巡るは憎しみ。
そして突きつけるのは愛、純愛。
怨と愛、それは共に一つの感情。
天を衝き、膣を抉り、脳幹を刺し貫く。
全部、君のせい。

弦月の誘い
:都合よく痛みが消える。
都合よく性感だけが高まる。
身体が火照り、恍惚に満ちる。
そう、その鱗粉は。
苦しめずに死なせる魔法の粉。
寿命を前借りして快楽に変える――

セックス・メカニズム
:ゆめをみて うつつへしずんで
うつうつと ゆううつと
うつつをのぞいて うつうつと

彼岸花
:〝愛してる〟
その空虚な言葉だけで、徒花は咲いた。
捻くれ傷付き、救いを求めた花だった。

タクティカル・アドバンテージ
:白い耳に無邪気な心、無垢な体。
きっと貪られるために生まれた彼女は。
思いもせぬ苦難の道へ、
終わりのない闘いの道へ、
そしていつか、火に狂う修羅へ。
盲目の王の玉座に、独り座るのだろう。

老狐の落日
:燃え滾れ、浮かぶ緋色の月よ。
焚べた愚かな好機を舌で転がし、
甘く噛みついて、溶けるほど舐り尽くせ。
嗚呼、どうか君が、永久に苦しむことを。

天より下りし無敵の箱舟
:開かれた天の門より現れしは、火の天使。
夢見鳥の御心のままに、使命を成す。
彼の者の名は熾天使ガープ。
万軍の主、崇高なる軍神である。

宿命の影法師
:血に縛られた、哀れな鎖の少女。
黄昏に沈む世界で、彼女は戒めを破る。
己の血を断つために。
今度こそ、皆で暮らすために。

ボイル・オーバー
:言っておくけど、私はあなたが嫌い。
私が好きなのはあくまでも兄様。
兄様を操るだけの無能な悪意には……
欠片の興味もない。
消えろ。

鬼たちのブルース
:デミヴァンプ。
吸血鬼を模した機械は、主を望み続けた。
肉体を、精神をも凌辱されてなお、
求め続けた楽園。
開かれしは〝トアデス・ヒンメル〟
唯一の救いが、彼女を待っている。

エンシェント・トランセクシャル
:安易な約束はすべきでない。
特に、相手だけが恋をしている時は。

栄光の夜明け
:血の戒めを絶つまで、後少し。
永い永い悪夢が終わり、朝日が注ぐ。
どちらの鎖が残ろうとも、きっと。
きっと、新たな世界が現れる。

時は旭の種を蒔く
:捻れた時間の涯、刻まれし異史。
在るはずのない落胤たちが、ここに集う。
陽は月を食み、大気がその渇きを満たす。
滴る呪われた血が、黄昏に溶けていく。

地獄前門
:尊き憂いの獣。
苦患を帯びた比類なき智慧。
愛の名の下に、喘ぐ民を討ち滅ぼす。
開かれしは虚無の大口。
汝、一切の希望を棄てよ。

月、墜ちる
:異なる歴史を生きた落胤たちの死闘。
それぞれの人生を生き抜いた彼女たちへ
慈悲の一撃を以て、幕を下ろせ。

風雲急の夜
:「そうですか。さよなら」

巫たちのダージ
:どんな幸せな人生も、いつか終わる。
でもそれは不幸なことじゃない。
築き上げた、大切な想い出。
智慧の膿で埋め尽くした溟へ。
二人でそっと、融けていく。

龍虎相搏つ
:曙光を背に吼える猛虎。
時の果てに曙光を求めた竜。
黄昏が夜を越えて、朝を迎える前に。
異なる歴史の決着を此処に。

不壊の愛情
:嗚呼、美しい嘘が世界を燃やす。
焔の嵐が全てを飲み込み、犯し尽くす。
私たちはただ、それを眺めるだけ。
そう、既に。
私たちは、完全な愛を手にした。
何者にも壊せぬ、不壊の愛情を。

愛は藍より出でて藍より青し
:智慧の膿に塗れた鋼は錆び朽ちて。
死穢で磨かれ蒼を放ち、鈍く閃く。
恋を託され、修羅にも成れず。
伴侶と共に、地獄へ墜ちる。

黄泉帰る夢見鳥
:夢見に飽いて、現を覗いた狂人たちよ。
間もなく、現の旅も終となる。
再び夢に落ち、ありのままに。
眠りこけたまま、死に候え。

童たちのフィナーレ
:約束の履行を求めて、彷徨う死人。
この世界の意味が、ここに極まる。
今こそ器より大いなる父を引き剥がし、
我らを、迎え入れよ。

染み付いた下り物
:月から垂れ落ちる赤黒い膿。
智慧を抱え、神秘を孕むために。
奥深くに秘した、自分だけの輝き。
血に塗れた愚かな闇夜にすら。
その火が、正気を強要する。

不滅の純情
:人は、何か一つ絶対の秘密を抱えている。
秘密とはまさに蜜の味。
恋した誰かの口に注ぎ入れて、糞になる。
故にこそ、それは誰にも暴けない。
己だけの、密かに秘する――

蒼の深淵、女王の玉璽
:不死を求めた竜たちは、虫を呑んだ。
死ねぬ身体が齎す苦痛を、永久に。
落ちる黄昏が、彼らを赦す。
終わるべきだったものを、埋める。

テルミナリア・マトリクス
:求めた楽園はすぐそこに。
唯一つの種を、無限の胎で受け止める。
天地の全てを子孫で覆い尽くし、
ただ肉欲だけを享受する楽園へ。
鯨の腹を引き裂いて、蝶の群れ。

終劇のエフィリズム
:闇の深淵から世界を眺め続けた。
深界の巫女は、何が欲しかったのだろう。
恋物語のような、素敵な王子様?
約束を果たす、誠実な友人?
自分を使命から引き剥がす、赤の他人?
答えは、死に行く二人が決める。

玄奥、覇王の玉座
:拳を交える意味など、彼らには無い。
本気で戦えど、無気力にじゃれ合えど。
完全に拮抗した、同質の力。
それが齎すのは、ただの膠着であると。
この苛立ちを、紛らわすためだけに。

黒金剛の煌めき
:嗚呼美しき、あなたの煌めき。
眼を開くだけで私は射抜かれ、
総身で招かれるだけで溶ける。
あなたの強大な魅力に抗えずとも、
これだけは忘れずに征こう。
私の中に最後まで輝く、
黒金剛の煌めきを。

三千世界・結末
:人間とは、特別な存在ではない。
人間とは、自然の一部だ。
だからこそ、人間は自然を荒らす。
それこそが、与えられた役割だから。
自らを滅ぼすために遣わした、自死機構
それこそが、今を生きる人間だから。

エピローグ・シマエナガ
:哀しみを飲み下し、我らは前に進む。
無明竜を巡る戦いの中で見出したもの。
それだけが唯一つ。
我らを別ち、そして支える。

夜明けの向日葵
:深く立ち込めた薄藍の空を裂いて。
遥か彼方、新世界の号砲を呼ぶ。
間もなく曙光が満ち足りて。
無明の闇の、その果てまで焼き尽くす。

暴力の行き着く果て
:力と力がぶつかり合い、
永遠なる闘争と共に、
余燼すら残さず滅び尽くす。
それこそが理想の体現。
僕達が目指した、天国の外側だ。

夢見鳥の魂
:黄昏の彼方より、其れは来る。
狂人の瞼を上げ、現へ混ぜ溶かす。
白日の下へ渡り着き、鱗粉を零す。
彼らの名は夢見鳥。
盲目の王の眷属にして、始まりの獣。

エピローグ・ハッピーエンド
:見ろ。
死者の意思を捻じ曲げて、生を強要した。
これぞ誰もが望んだ、完璧な結末だ。
ほら、喜べ。
彼らはこうして――
〝いつまでも幸せに暮らしましたとさ〟

エピローグ・共通部分
:教えてくれ。
私たちは、なんのために戦っていた?
なぜ、私たちを残して逝った?
答えてくれ。
私たちが、喪失に狂う前に。

エピローグ・アリシア
:どんなに屈強な覇者でも。
どんなに悪辣な下衆でも。
その心が砕かれれば、容易く霧散する。
ならばきっと我らには――
慰めこそが、必要なのだ。

エンバード
:全てを焼き尽くす、怨愛の炎。
怨みも愛しさも、
何もかも忘れ得ぬように。
ただ、仄かに燃え盛る。

エピローグ・トゥルーエンド
:屍山を築き、血河を啜る。
地獄より来るは、怨愛の修羅。
耳を折られた、哀れな兎。
愛を孕まされた、片角の鬼。
火を絶やさぬために、命を絶やす。

ライジング・リベリオン
:朽ちること無き愛情が天蓋を焼く。
立ち上る果て無き闘気が天涯を貫く。
灰に満ちるのは、最強の頂。

戻らずの火
:何かに縋る時は、既に朽ちた。
此処にあるのは、ただ純粋に。
全てを焼き尽くす暴力、
己の全てを薪に盛る、戻らずの火。

ゾディアック・イクリプス
:さあ征こう。
我が物顔で踏ん反り返る物理法則を、全て。
もはや感情の奴隷ではないことを、涯まで。
私を退屈にさせた世界を……
此処で、粉砕する。

三千世界の夜明け
:いよいよ火は燃え滾る。
人の縁が燃え尽き、膿が塵へと失せ。
灰が堆く、塩が山を成し。
そぼ降る焔の雨に、闘気が渦巻く。

黒の目覚め
:天に開かれし、虚無の大口。
湧き出でるは、古の神々。
獣に身を窶し、命を繋ぎ。
地球も信仰をも捨てて、黒に縋る。

深淵を覗き見た者共
:獣と神。
どちらが上位か、考えるまでもない。
世界の流転を支える歯車と、
信仰を啜る、傲慢な傀儡。
如何な愚者であれ、必ずや。

更なる底へ
:全ての感情は哀しみから始まった。
深い深い、闇の水底の更に底。
蒼が深く、黒に淀んで。
未だ見えぬ、更なる底へ堕ちていく。

黄泉路への誘い
:死への道程こそが人生と言うなら。
世の汎ゆる行いが葬儀なのだろう。
故に、手向けにならぬ慈悲はなく、
そして――
手向けにならぬ泥も、糞もない。

煉獄の秋波
:巌に閉じ込められた、愛の紅蓮。
戦ぐ焔の風に、紅葉が舞い散る。
嗚呼、愛しい君よ。
滅びの底から、貴方を引き摺り落とす。

黄金期の始まり
:黄金時代。
どんな栄光も、どんな屈辱も。
過ぎ去らなければ飲み込めない。
失ってから気付く、否。
失うことでのみ、価値が定まるのだ。

終幕の白騎士
:滅びゆく偶像の帝国。
偽りを纏った姫を守る、最後の騎士。
論理を知らぬ。
感情を知らぬ。
ただ、龍は墓標を守り続けた。

懺悔の表層
:女が性的に見られるのを嫌うように、
また男も、性的であることを厭う。
生涯の伴侶とすら盤石でないのに、
ハーレムなど、破滅が待つのみ。
息苦しい、生き苦しい、逝き苦しい。
もう、何も考えなくていい。

血染めの御旗
:解っているとも。
掲げた黄金の、無価値なことなど。
特異点の贄に、奉じられたことなど。
だが従うつもりはない。
物語は、ここで終わりだ。

最後の仇敵
:始まりの水底、膿が詰まった銀月。
爛熟した瘤を割り開き、滴るのは。
世を融かす、不潔極まる知識欲。
さて、脳に瞳を持て。
脳髄の地獄の涯より、奴が出でる。
忌まわしき、最後の仇敵が。

Into the legendary last world
:抉じ開けた千の未来を越えて
辿り着いた、始まりの世界。
恐れること無く歩を進め。
三千世界の終わりへ、理想を掲げて。

老いたる者の日
:世界は優しく、滅びを抱き締めた。
昼も夜もなく、天涯までを。
灰色で埋め尽くし、穏やかな凪を。
老いとは、即ち静寂であろう。

九が迎える晩刻
:竜も、獣も、人も、神も。
等しく、一つの矮小な命に過ぎない。
そして物質であれ、概念であれ。
己を規定する欲望から逃げられない。

忘れ貝の刃
:忘れたくなかったもの。
それさえ手放して、何処へ彷徨う。
記憶だけが、貴賤のない敬意なのに。

燦然世界
:さあ、疾く此処へ。
そなたのための玉座。
私のための墓標。
哀しみを弔い、新たな創世を。

燻る桔梗の蜜火
:嗚呼、崇高なる我らの王。
平和も騒乱をも平らげる、両角の鬼。
願った幸せの為、
失った希望の為、
全身全霊を以て、創世を成す。

真夏の夜の夢
:劣等感に苛まれ続けた男は、
無条件に愛してくれる女に囲われて、
幸せに暮らしましたとさ。
……
否。無償の愛に価値はない。
生きているだけで愛されるなど、
執拗な侮辱、残忍な凌辱でしかない。

極楽浄土のファトライション
:愛し合うだけが対価の、無償の愛。
醜く歪んだ、苛烈な性愛、肉欲。
夥しいほどの愛液の海の向こう、
今こそ、永久の誓いの楽園へ。

蒼褪めた月
:怨念の導くままに、赴いた弥終の地。
終焉の天に揺らめく、蒼褪めた月。
夢見鳥の羽搏きに、人生が終着する。

規範からの解放
:哀しみを葬るための、規範。
我々を縛る、成すべき事の鎖。
全て溶かし、また世界が始まる。

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