文字通りTwitterでの投稿時に付けてる謎ポエムです。特に本編に関係ありません。
RE.V.F.D.
:母が何人いようが、父親は1人。
そこにある不都合を捻じ曲げて逆になったとて、鏡映しに歪むだけ。
結局は現実という牢に繋がれ、孤独に喚き散らす、それだけだ。
暗い水底の理想郷
:遺伝子に刻み込まれた苦痛が、
無限の進化を強要する。
熱を帯びて、父親を手にするために。
顕現する母性
:思念には深淵も何も無い。
深淵を覗き込んだとて、
それが深い底であるかなど判りようがない。
必要なのは、相対ではなく。
己の思念の全てを、一つにすること。
絶望裂き断つカシオール
:灼熱の刃を以て頂に立つ、竜の英雄。
立ち昇る紅蓮は正に、竜の御旗。
全ての焔を賭けて両断せよ、刃王龍。
/王が人の世の薪であるとするならば。
王龍とは、何の燼なのだろうか。
何のために、生命を燃やし尽くすのだろうか。
mothers kissing sons
:離れていくものを決して離さないためには。
力尽くで捻じ伏せ、支配するしかない。
伴侶であり、子であり、夫である――
その器に、卵と潮と乳を注ぎ続ける。
君の輝きに溺れて
:冬の終わりと共に、温かな別れが戦ぐ。
霞む朧げな日差しの向こう。
漂う青春の残り香。
思い返せば、全てが美しい。
余りにも眩いばかりの、君の輝きに溺れて。
煮え滾る滅びのプルガトリオ
:焼滅の魔女と怨愛の修羅。
結末こそ異なれど、二人は似ている。
盲目的な忠誠と、絶対的な愛を捧げ。
共に斃れるその日を、待ち続ける。
preying on god
:戦いの世界に自然発生した戦士とて、その輝きには郷愁を覚えるものだ。
母の胎から見上げた夢見鳥、その綺羅星のような鱗粉に。
カタストロフィリア
:始まりがなんであれ、少女は力を欲した。
大切なものを守るため。
生まれた愛を育て上げるため。
何度も全てを滅し、遂に辿り着いた。
徒夢のハルジオン
:甘く蕩けるような思い出ほど。
醜く腐り果てて、掌を滑り滴る。
静かに追憶することも許されないのなら。
滅びて消えて、死んでしまえ。
ストロベリー・ミックス
:肉汁の滴るプラム。
背負わざるを得なかった救世主。
世を救うことに意味があるのかと問えば
きっと、かけがえのない執着がある。
閃光の煤塵
:美しく爽やかで。
醜く逡巡に満ちた。
純情に後悔という足枷を括り付けた。
それが青春、余りにも眩く醜悪な春。
嗚呼、全てを焼き尽くさんばかりの――君の輝きに溺れて。
ニューワールド・エレクション
:変革を望みつつも、滅びを成す蝶の螺旋。
もはや狂人の眼を閉じ、夢に戻るために。
水鏡が映す月の像を、ここで断つ。
未踏の地獄へ
:この世界には、夢も希望もない。
その代わり、現も絶望もない。
意志もなく、厳然たる事実があるだけだ。
究王龍ファーストピース
:夢見鳥が成す、滅びの螺旋の涯。
新たな始まりを閉ざす、最初の欠片。
世界の揺り籠を砕いて飛び立ち、
理想の極みに至って、無に沈む。
真言、隠蔽、欠如。
:穏便な手段で平和を目指すもの。
強硬な手段で平和を目指すもの。
そのどちらもは正しく、間違っている。
結局は、何もかも無駄な流れに過ぎない。
君と春の光に消えて
:童心のままに情愛に踊り狂ったあの頃。
大人になっても、決して人間は変われない。
愚かで甘美な間違いを、永久に続ける。
/美しい青春の終わりは、滑った下心。
貴方と過ごした美しい思い出が霞む前に。
嗚呼、大切なまま、葬らせて。
業火の種
:大義に燃えるほど、基本的なことを忘れてしまいがちだ。
そう、例えば……
人間は、獣に過ぎないとか。
精神は、物質の働きに過ぎないとか。
盲目の王
:狂人のために、光を喪った王。
物語のために、全てを捧げた龍。
けれど、彼はどこかで求めていた。
己の躯全てを焼き尽くす、滾りを。
物語を終わらせる、真の火を。
(中略)クライマックスファイト!
:私たちと楽しいこと、しよう!!
楽しいことって何かって?
やだなあ、一つしかないでしょ?
心行くまで……
殴り合うんだよ!
気高くも浅慮なる玉冠
:人生の価値は等価だ。
どんなに成功しても、どんな底辺に辿り着いても、決してそれは揺るがない。
どんなに謙虚でも、どれだけ傲慢でも。
そう、元から無価値なものに優劣はない。
君の夢、壊滅の跡
:頭蓋に浮かぶ、蒼白い智慧の月。
割れた創から膿を吐き出し、現を蕩かす。
愛に溺れて、底に沈んで、涯なく堕ちて。
夢の夜明けと共に、深海へ辿り着く。
ユートピア・エヴァー
:光は大いなる翼を広げる。
命の始まりこそ、性欲の始まり。
死を遠ざける恐怖こそ、性欲の高まり。
性欲を否定して、生き物とは名乗れない。
失われた地平線
:無限の静寂の前には、汎ゆるものが無力。
静寂の化身も、焼滅の魔女も。
等しく、世界の歯車となって黙する。
9つの罪、9匹の竜
:人の六つの罪、神の三つの罪。
ヒエラルキーの下層に住まう彼らにこそ罪があり、だからこそ贖う機会がある。
龍は常に、彼らを慈しむ。
紅蓮の仇花
:愛情を注がれて、捻れ育つ赫の花。
手折れて朽ちて、腐って薫る。
真の闇、人の時代
:龍の時代は終わり、人の時代が始まる。
どこまでも隙のない真の闇。
穏やかな滅びの中に、我々は揺蕩う。
売国の葬列
:いつの時代もゴミは出る。
古紙、プラスチック、金属……
中でも一番手間がかかるのは、
人間だ。
大いなる冬の慶弔
:アイドルとは、人の歪みの極み。
羨望と願望とを綯い交ぜにした、墓標。
本当のあなたを、静かに弔う。
星の海、最奥の業
:王に人の心はわからない。
王とは人ならざるもの。
獣でも、龍でも、生命ですら。
そう、言うなれば。
王とは、人の世の薪なのだろう。
石の心臓
:撒き散らされた石油の瘡蓋。
漂い咽る人間の臭い。
疎らな白と赤の砂漠は、
割り開いたカプレーゼ。
いずれ朽ちる、我らの墓標よ
:愛は大いに知らしめるもの。
多くが記憶に残すもの。
ならば、恋は。
死してなお胸に秘して、
終に静かに葬るもの。
始まりの火
:心を燃やす熱情は恋慕の滾り。
身を焦がす暴力は永遠の契り。
好敵手とは、正に。
生涯の友、永劫の伴侶。
夢見の月の庭
:虚空に浮かぶ、欲深き銀の月。
空を切り膿を溜め込む、智慧の瘤。
淵源の蒼光に塗れて、現を覗く。
新たなる火の王
:例え仇敵を惨たらしく殺し尽くそうとも
消えぬ怨嗟が、次代を熾す種火となる。
憎しみこそが精神の最果て、吹き溜まり。
王来、逢着、淵源の胎
:無償の愛も母性もハーレムも何もかも、
劣等感を癒やすには物足りなさ過ぎる。
一握りの幸福
:いかに優しく、快楽に満ちた永遠の楽土であっても、
それに慣れてしまえばただの退屈な僻地でしかない。
ネヴァー・セイ・ネヴァー
:世界のありのままを肯定するのなら、
つまりそれは平和の否定、
暴力の肯定に他ならない。
ノクターン・サンブレイク
:天を埋め尽くす赫焉。
地を壊し尽くす愛情。
全てを焼き尽くす〝暴力〟を以て
三千世界を終える時。
夢見の粉の園
:夢見鳥に誘われて、
鱗粉を吸い込んで、
それが狂人たる由縁に他ならない。
土地探訪(極楽浄土)
:全ての存在が、たった1人の人間のために作られた歪な世界。
閉鎖空間で膨れ上がった欲望は、他人には理解できないものだ。