• 異世界ファンタジー

前書きPart3

pixivのキャプション集です。面倒くさかったのでタイトルだけ載せてます。



御狐婚姻譚:誰に対して、どんな気持ちでいようが。
〝愛〟なんて言葉には嘘しか入ってない。

生命の息吹、魂の風:祖王龍ユグドラシル。
始まりを謳い、混沌を司るもの。
ただひたすらに苛烈な世界を、永遠の諍いを嗜み、
最も滅びを厭うもの。

閉ざされた冰獄:王龍ニヒロ。
他の何者をも認めぬ、秩序を司るもの。
極限まで排他的な規範を望み、
最も揺らぎを厭うもの。

リパーチェス・クレディット:失った信用を取り戻すのは、人生が成功するよりも難しい。

月の落涙:何を思って、その命の管を使った?
この現実の中で、何を求めて生を続けた?
浮かぶ月から堕ちた涙は、新たな死闘の道筋を抉り出す。
陽が昇り、月が昇り、終わらぬ命の循環に狂い続ける。

暗き底の冥河:王龍ボーラス。
生命最高の王たる、中庸を司るもの。
意志も無く、成すべきことをひたすらに成す、
最も停滞を厭うもの。

夢見の粉の園:狂人たちは夢見に厭いて、現を夢見る。
光を失った龍の瞳を用いて、現を彷徨う。
月の光の袂にて、その涙に縋るのみ。

ユートピア・エヴァー:恋に酔い、愛で爛れた。
古傷のように秘裂は醜く咲き誇り、
腐り落ちた乳が華やかな香りを舞い散らす。
嗚呼、まさに濡れそぼつ大蓮華。

ネヴァー・セイ・ネヴァー:我々は亡者だ。
戦うためだけに生まれ、戦うためだけに死ぬ。
暴力の終着点を、最強が生まれることを厭う。
そうだ。我々が欲したのは、目指したのは。
ただ戦いのみが満ち満ちる、天国の外側。

王来、逢着、淵源の胎:治める国も、在るべき玉座も、その王にはない。
救いはなく、また救われるつもりもない。
振るう相手のいない憎しみを、
縋るもののない執念を、
後生抱えたまま、永遠に彷徨うのだ。

新たなる火の王:世は潰え、全ての万物が底へ降り積もる。
灰は雪のように、分断を覆い隠し。
無限の憎悪を糧とし、新たなる火の王は産声を上げる。
次の世界の、熾火となるために。

夢見の月の庭:切り分けられた盲目の王、その一片。
憎しみを継いで熾火となり、
世を食らい、新世界王へと即位した。
彼女が導いたのは、狂人の現、ただそれだけだ。

君の夢、潰滅の跡:怨と愛の狭間、垣間見たのは。
昏い智慧、欺瞞の糸。
昏い溟に宿る、淵源の光。
密かに秘する、好奇心を抱き。
獣の夢に蕩けて、深海へ辿り着く。

始まりの火:好敵手とは、何なのだろう。
恋にも似た、狂おしい熱。
病のような、目眩く高揚。
交錯する緊張に、全身が奮い立つ。
そうだ、この敵意こそ、愛なのだ。
それこそが、生涯の伴侶に違いない。

いずれ朽ちる、我らの墓標よ:女王メイヴ。
彼女は、最も古い人の王である。
瞳を失った盲目の王との繋がりを帯びていた彼女は、狂人たちの現を束ねた玉座となった。
それはアプカルと違う形なれど、愛の発露であったのだろう。
全ては彼女だけが持ち、そして秘した、たった一つの感情のために。

真なる覇者の伝説:長きに渡る三千世界の激闘、その最初の強敵。
何の因果もなく、始源世界の住人でもない。
ただ単純な、たった一人の猛者。
死なずの世界で滾りを求めた、孤独な覇王。
彼は多くを望まず、けれど力だけで名を刻む。

大いなる冬の慶弔:アイドルは、夢を、嘘を、春を売るものだ。
神にも似て、重罪人に等しいそれは、
理想の名の下に、歪むことを強要される。
人の現そのものが、歪みの根源であるように
男であること、女であることもまた、
大いに人を虜囚たらしめる由縁であろう。
だから君、アイドルよ。
傲慢で、不死で、誰もが焦がれる幻想であれ。
それこそが、尤もな刑務なのだから。

星の海、最奥の業:最も王に相応しい者。
それは、同族を遥かに超越する実力を持ちながら、
けれど民草を慮る慈悲を持つもの。
そして、己の使命を果たすまで朽ちず、
けれどあらゆる艱難辛苦を楽しむもの。
常軌を逸した苦行も享楽でさえ、決して己を見失わず、
ならば凡人はこう呟くのだろう。
「王には人の心がわからぬ」と。

栄光と放蕩の女王:その血は、その肌は、その瞳は、その膣は絢爛たる宝石の山を上回る美しさを誇り、
恋多く、蕩けた日々を過ごしていながらも、
まるで処女のごとき瑞々しさを纏い溌溂を放つ。
この世の遍く栄光を手にし、更に多くを望む野心を携える、彼女は――
まさしく栄光と放蕩の女王、メイヴ。

蝶の螺旋:夢見鳥たちは滅びに誘われ、螺旋を描いて夢を運ぶ。
暴力のぶつかり合いとは愛であり、暴力とはまた、全てを焼き尽くす大火でもある。
人が愛を求めて彷徨うのは、炎に惹かれる蛾のごとし。
はてさて、夢見鳥とは蝶なのか、蛾なのか。

不滅の純情・回顧録:密かに秘めた恋の色。
光を失った眼窩に託した、心の火。
その温もりだけが、彼女に自分に正気を強要する、その意志を生み出すのだろう。

純愛の禁則:今夜だけ。
そう、この部屋の中でなら、何度でも。
何度でも、今夜に辿り着ける。

盲目の王:狂人たちは、いつか終わる夢を見ていた。
彼らは夢の中で産まれ、生き、そして死ぬ。
その輪廻を、酷く厭うた。
故に王たる龍は、己の瞳を捧げた。
夢見鳥が、狂人たちの瞼を開くように。
夢が終わる日まで、夢のことを忘れられるように。

究王龍ファーストピース:啓蒙の終局、生命の淵源。
銀の月より注ぐ鱗粉を湛え、
新世界王はここに剣を抜く。
広がる世界を滅ぼし、夢も現も終えるために。
月の愛し子の最涯で、はじまりを唄え。

詐術の火種:燻る詐術、歪曲した友情、愛情。
彼は何が自分に大切か、何よりも知っていた。
だからこそ他人の大切な物を汚し続けた。
それでしか、その輝きを感じられなかった。

絶滅の黙示録:滅びとは、実りがあってこそ成り立つもの。
故にこそ、黙示録の四騎士の顕現こそが実りの極み。
勝利の上の勝利。
鮮血に満ち満ちた戦乱。
満ち足りぬを押し付ける飢餓。
全ては滅びた地平から、新たな芽吹きを感じるために。

蝶は歌い、月から零れる涙:最後の最後まで、彼は勝つことはなかった。
恨みと憎しみ、その正体を知ってしまったから。
ただちっぽけな、歪んだ羨望だったのだと。
もはや、愛に喰い殺されて、逃げ場など無いのだと。

彷徨う独裁者:完全同位体。
同じ世界軸に並行する世界に散らばる、完全に等しい存在。
狐火が揺蕩うことで狂った道化師が、独裁者を生み出したのか。
それとも狐火の独裁者が、平凡な詐欺師を歪ませたのか。

崇高なる月の膿:月から零れ落ちた涙。
浮かぶ智慧から瘤を作り漏れ出た、英雄すら眩む欺瞞の糸。
腐り落ちた膿のように、粘り落ちて滴り、蛹が啜る。
夢見鳥が瞼を開けばそこには、捻じ曲って隠れた真実がある。

ニューワールド・エレクション:新たな世界を選び取る、最後の戦い。
選び、飛散し、夢見、滅びる。
月の愛し子よ、進化の渦を辿り、最初の作品となれ。
切なるはじまりを、尊い終わりを。
蝶の螺旋の涯に、新たな地平を垣間見る。

真の闇、人の時代:暴力が全てを焼き尽くすのは、
暴力でしか焼けない、何かがあるからだ。
呼吸も代謝も、生きることも、存在することも、
不可抗力の争いであるならば。
争いのない平和こそが、真の滅びだと言える。

徒夢のハルジオン:甘い果実ほど、熟れやすく。
腐り果てて、苦味と酸味に満ち満ちて。
甘えた懐古を許さない異臭を放つ。

君と春の光に消えて:いつか消え去ることが、我らの定めならば。
弱く、身勝手な願いだとしても、共に逝きたくなる。
そう、君と。
君と、春の光に消えて。

深淵の渦、冥府の王:海から全ては這い出でる。
そう、怨しみも、愛情も、命さえも。
海に底があるとしたら、きっと。
光に満ちた、蕩けた沼地なのだろう。

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