私は奥ゆかしさが好きだ。これは作品のことを指す。
何もかも開けっぴろげな、設定を晒しに晒す作品は、構成的に面白くないと思う。それでは設定は作者のモチベーション止まりではないか?いくつか筆力でごり押しせている作品を知っているが、どれも楽しそうではあれど名作の域ではない。
読者は理解を求めるわけではないと思う。論文ではなく小説を読むということは、世界に没入したいということではないか?
無論それだけではないということもわかっている。私は心情と情景が好きだが、しかし、支援BIS氏の迷宮の王なども好きだ。ルナティック幻想入りも良いと思う。
これを踏まえるに、私はシリアスで丁寧な作品が書きたいし読みたいらしい。主人公が苦しんだり克己したり、苦境を乗り越えたりしてほしい。しかし、読んでいて情景が浮かぶならばそれで良いとも思う。
つまり、美しさを持つ厳しい世界で生き死ぬ、が書きたい。我ながら曖昧だ。