今日、仕事の昼休みに向田邦子さんのエッセイ『父の詫び状』の中の「わが拾遺集」という作品を読み始めました。
一部をご紹介します↓
女学校時代、運動会で鉢巻を拾った。上級生のもので直接、教室まで届けに行った。
その女生徒は色白の大柄で著者には大人の女性に感じられた。
後日、著者が運動場の足洗い場にいると、その上級生に声をかけられた(鉢巻のお礼など)。すると上級生の体が近づいてきて「抜かせて上げる」と。
上級生の唇の横に二センチほどの剛毛が……。
向田さんは逃げられず、なんとか抜いたのですが、また生えたら抜かせて上げると言われ、なぜ鉢巻なんか拾ってしまったのか、というお話でした。
最近、カクヨムでGL作品を読んだこともあってか、少し興奮してしまいました……笑
向田邦子さんのエッセイ、子供の頃の思い出や日常の出来事など描かれているのですが、ささいな場面も文章の表現力で面白かったり切なかったり感じられてすごい……って今さら私がいうことでもないのですが(^^;)
今日は少しドキッとしたお話に出会えて、充実した昼休みでした笑