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小説とUGCについての話

なにかに使おうとして書いたけど結局使わなかった?文章だと思います。
発掘したのでここに置いておきます。

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イラストの世界ではPixivやDeviantArtが台頭し、音楽の世界ではMyspaceとSoundCloudの出現によって、従来は個人サイトで行っていた「インターネットで自作を発表する」という表現方法に革命と変革をもたらしました。

小説の世界もCGMサービスや個人電子出版によって、まさに革新が訪れようとしています。(もう訪れている、という表現が正しいのかもしれません)


ユーザー投稿型サービスにも種類はたくさんありますが、「実用情報」ではなく「創作作品」を公開する場所という点で、小説投稿サイト(カクヨム)に最も近いのはSoundCloud(音声ファイルの共有サービス、要するに世界中のミュージシャンが自分の音楽を置いて、色んな人に聴いてもらうサイト)だと思います。

送り手も受け手も、「SoundCloudにおいてミュージシャンやリスナーがどのようにしてサービスを活用しているのか」という利用方法に、私達が小説投稿サイトでも応用できるヒントが隠されているのではないでしょうか。

今回は遠いようで意外と近い、お隣の世界では一体どのようなことが意識されているのかを軽くご紹介したいと思います。
(ちゃんとやると大学の講義で通年くらい長くなっちゃいそうなので、本当にさわりだけ!)


まずは送り手視線。
参考:「シビアな場、SoundCloudでの自分の見せ方 ―― tofubeatsさんインタビュー(2)」(京都精華大学 ポピュラーカルチャー学部)
http://pc.kyoto-seika.ac.jp/blog/info/2015/02/10/676/

”今はSoundCloudなんて毎秒何時間という音楽がアップロードされていて、その中から自分の音源にリーチしてもらうのは並大抵の努力じゃ無理。その中でどういう風に戦っていくかが大事”

”いっぱいあるゴミみたいな曲の中から聴かれるために、アートワークをきっちりしなきゃいけないんです。一曲だけのためにアートワークを描くなど、従来とは違った視点がいりますよね。
 今は、iPhoneとかで音楽を聴く人も多いと思います。なので、ジャケットがiPhoneで見て、ベストなデザインに変わってこなきゃ本当はいけないと思っているんです。具体的には、SoundCloudはスキン(外観)がオレンジなんですよ。だったら「オレンジのページで目立つジャケットの色ってなんだ?」ってなってくる訳です”

例えばカクヨムであれば、音楽で言うところの「アートワーク(ジャケット)」はキャッチコピーがその役割を果たしますね。
(自分の活動フィールドとは違う世界であるグラフィックにも注力しなければいけないのに比べて、作品制作の延長線上で頭を捻って会心の一文を用意すれば良いという点において、一人で完結できるキャッチコピー勝負のほうがチャンスがある気がします...気のせいかな)


受け手の使い方も一つご紹介。
参考:「SoundCloudのコアな使い方とは? tomadの「音楽掘り方講座」がためになる」(KAI-YOU.NET)
http://kai-you.net/article/7207
(ページ最後のプレゼン資料が簡単にまとまっています)


・・・・・・などなど、他にも様々なサービスやその使い方講座がネット上に公開されていますので、みなさまもご興味あれば探してみてください。

(※個人的な見解ですので、あくまでも一つの意見としてご参考までに!)

2件のコメント

  • 音楽との親和性ですか、難しいお話ですよね。
    私見を幾つか。

    SoundCloudに関しては、著作権無視のmixが横行している一面もあるので、カクヨムが追随しては行けないかなとも。

    Myspaceは開設当時は活気あったものの、uploudの容量が少な過ぎた事と、話題性を逆手に取ってはセミプロの広報の場になってしまって皆が引いてしまった事もあり、何時間にか遠退きましたね。そう言えば雑誌も有りましたね、実に懐かしい。

    むしろカクヨムが進むべきは、あのmf247では無いかと思います。今は無きサイトですが、そのビジネスモデルと終焉は参考になると思います。
    現に今や話題作アニメの主題歌も受け持つ大御所バンドも輩出しましたからね。当時ダウンロードしたmp3が思いっきりよれていたのに、プロデビューすると化けるものですね。


    そもそもの話になりますけど、音楽には想像絶するソフトウェア革命が有りました。有名スタジオにも籠らずとも、自宅のPCでもそれなりに完成度に仕上げられる空恐ろしさ。

    そう、CPUと睨めっこしながらパーツを作り上げる、PCとのセッション。

    何れは執筆も、そういう革新が起こり、PCとセッションしながら書いていくんだろうなと。

    とは言え、デジタル音源の反動で、肉体派バンドが再度フィーチャーされるのも、それはそれで興味深い現象です。

    以上、ただ思いつくままにでした。
  • ざっくり言うと、「他ジャンルのUGCサービスの発展の歴史から、小説における応用法をどのように見出すべきか?」のお話です。

    サービスそのものではなく、そのサービスをどのように使うかについて超超超おおざっぱにさわりだけお話したようなものかな、と思います。

    例に出したのはSCやMyspaceですが、Vimeoなんかからも学ぶことはあるでしょうね。
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