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インターネットの話

SoundCloudなんて音楽のサービスなのに、目を引くジャケットを作らなきゃまず聴かれない(=音楽を聴いてもらうために、まずは視覚要素を創作しなければならないという2ジャンルの創作が交差している)のに比べたら、小説の世界の「文字を読ませるために文字で工夫しなきゃいけない」ほうがまだハードル低いと思うんですよね。

まあそう考えたら中核のコンテンツであるビジュアルを見せるために、そのコンテンツそのものを突き詰めることに心血を注ぐイラストレーターの世界が一番ハードルが低いともいえますが、そのぶん競争率が激しい上にノウハウが全世界で共有されているので難しいところ。

コンテンツとネット化の波が早かった順に
音楽→イラスト→小説
という順番でクリエイターの活動フィールド移転が行われてノウハウ蓄積がされているので、別の世界で活躍している先人に学ぶというのも一つの手です。

appleがiTunesをリリースしたのが2001年、Amazonが初めてkindleを発売したのが2007年。音楽と文章ではデジタル化の時期に6年もの差があるわけです。
(deviantARTは00年開設でしょ?とかツッコミできる人この話読む必要ないからちょっと待っててね。Pixivは07年開設だから...)

どの世界にも共通して言えるのは「誰かに届けたい」と思っている自分の作品を探してくれている人...なんていうのはこの世のどこにもいなくて、自分から声を出して呼び込みをしてチラシを配って看板を掲げたお店を用意して、万全の体制を整えて、そこまでやってこの世界のどこかにいる「届けたいと思う誰か」に伝えなければ、永遠に誰にも届くことはないということです。

大変ですね。

では「どうやって届けたらいいのか」を、いつか自分の経験をもとに少しずつお話できたらいいなと思っています。

3件のコメント

  • こんにちは(^^)岩井です。

    なるほど、エンタメコンテンツのネット拡散化にはそのような流れがあったのですね。納得です。

    と思いつつ、「はッ!!」としたことが一つ。

    僕の場合、明確に『誰に届けたいか』が考え切れていないんですよね。
    世捨て人でやけっぱちになりかけた若い人が読んでくれて、
    「ま、世の中捨てたもんじゃないや」と思ってくれる、ということを目標に掲げてはおりますが。

    ライトノベルも、先駆者の方々に大変勉強させていただいておりますゆえ、自分もまだまだだナ、とは考えております。

    お互い切磋琢磨できるところが投稿サイトのいいところだと思っておりますので、今後ともよろしくお願いいたします!
  • こんにちは。

    届けたい先を考えるのも全然難しいことではありませんよ。

    例えばものを作っている人の目的で「自分が一番楽しいと思える作品を作りたい」と思っている人、たくさんいますよね(そうじゃない人も勿論いますが)。
    その「自分がターゲット」という概念もきちんとターゲットとして枠組みができて、自分のことを言語化するだけでよいのです。
    岩井さんの「怪獣戦線」を例に取れば、「特撮作品が好きな人がグッと来る」がターゲットとなるのではないでしょうか。となれば、もうこの作品に関しては届けたい人が明確な輪郭をもったも同然ですよね。

    こんな感じでわかっていることをちょっとずつ言語化していくだけいいんですよ。

    これを応用すると「Web小説の読者は3~40代男性・オタク趣味のある人がメインだから、この人達が昔好きだったけど今下火になっているジャンルをもう一回掘り起こせばハマるんじゃない」とかそういった戦略もあったり、「みんな同じターゲット向いてるからエアポケットになってる10代の金はないけど時間だけはある学生向けに書いてみよう」とか幅が広がっていくわけです。

    ま、実際には言語化するだけで全部わかれば(そして想定した通りに作品が当たれば)みんな苦労しないんですけどね...(結論で全てひっくり返す)
  • >minmr kasmi様

    お返事が遅れて申し訳ありません。

    なるほど、自分がターゲットでも構わないわけですね。確かに、それが一番楽しいといえば楽しいのですが。

    ただ、電撃文庫などを見ていると、受賞作品の二作目以降が「あ、こういう狙いでこのパートを入れたんだな」とかが分かって興ざめしたりすることもありますね。

    続編の製作が難しいのは映画も一緒ですが、グレードアップorクオリティの維持ができるか惰性気味になってしまうかは微妙なところ。

    >実際には言語化するだけで全部わかればみんな苦労しないんですけどね

    まさに仰る通りですね(^^;

    まあ、僕は非常に楽しく執筆・投稿・推敲をさせていただいておりますゆえ、チャンスは寝て待とうという魂胆ですが(笑
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