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更新報告 逆位置のコーヒー番外編4/4

さて、コーヒーを淹れようか。
https://kakuyomu.jp/works/16817330654059028198

4/4というか6/4ですが。未来編全3話でお送りいたしました。
これにて完結といたします。まぁ切りも良いし。
元々、未来編自体はずっと妄想の中にあったのですが、書こうという気になれずにいました。そこを2年越しに書く気になったのは読者様のおかげです。本当にありがとうございました。
やっぱり妄想を溜め込んでおくと脳の容量が圧迫されてつらいし、形が出来上がると嬉しいし楽しいしで、メリットばかりですね。モチベと時間が問題になるくらいで、そこはメリットに比べれば全然高くないコストなので。
書けて良かったです。読者様に恵まれて助かった。

なお、本編はこちらです。
逆位置のコーヒー
https://kakuyomu.jp/works/16816452218394709218


次は「鋼と小麦」の予定です。別サイトに上げている作品を移植しようかなーとかもうっすら考えています。何にせよ、今後もお付き合いいただけたら幸いです。
よろしくお願いいたします。
ではまた来週。














※以下に改めて設定資料を置いておきます。ネタバレを大いに含むのでご留意ください。


>弟子が出来過ぎで困る(※構想時点の仮題。とりあえずこういう感じのを書きたいなぁってことを言っているだけなので採用する気は最初から無い。)

★師匠
ジークムント・アルブレヒト・ギレス
45歳
貴族の三男。学校を途中で辞めて(「うーん、なんか占い以外やりたくないなぁ」って感じで)ヨーゼフ師に弟子入りした。
ものすごく呑気でマイペースでわがまま。肝の据わり方は異常。生きていければそれでいい派。
占術師。一部には「予言者」と呼ばれる。王宮にいたが内紛時のミスが原因で山奥に引っ込む。
自分のことは絶対に占わない。味覚のほとんど、嗅覚の7割は無い。

★弟子
ドゥイリオ
15歳
押し掛け弟子。綺麗好きで真面目で几帳面、なんでもできる。料理も裁縫も掃除も洗濯もお手の物。
ジークムントをこっそり殺すために来た。

☆カーミラ・リーム
42歳
ジークムントの元同僚かつ元婚約者。騎士団第二大隊長。

★バルタザール・レームブルック
42歳
ジークムントの兄弟子。魔導隊占術師長。
孤児。名字はヨーゼフ師から貰ったもの。
野心が強く己が一番でないと気が済まない。
師匠に毒を盛って殺したのもコイツ。

☆エッダ・ヴァンゲンハイム
38歳
ジークムントの妹弟子。魔導隊占術師長補佐。

★ヨーゼフ・ガブリエル・レームブルック
享年60歳(16年前)
師匠

・フリッツ&ベルタ・アンデ
麓の商店の親父さんとおかみさん。三週に1回食料などを持ってきてくれる。

・イェルン・ヴォルフ・シュトール
現在の騎士団長。


15で一括にすることが多い

カード(※ゴーリー氏の絵本をモデルに、というかリスペクトしてというか、そんな感じです。逆位置のほうがいい意味を持ちやすくなっているのはその影響。)
1『完遂』黒い犬、運び手、(正)幸運、(逆)不運
2『静寂の西側』窓から捻じれたレンガの小道を見下ろしている、見通し、(正)見通しが立たない、不吉な何かが起きるかもしれない、不安、隠し事がある、(逆)心配することは何もない、安心
3『幼い信仰心』金槌と天秤を両手に持った子どもが微笑んでいる、思惑、企み、妄信、(正)強い想いを持っている、何かを妄信している、(逆)信仰や想いが揺らぐあるいは消える
4『押し売り』謎生物(ガチョウとカラスとゴブリンを均等に混ぜてやすりをかけたような生物)、来訪者、(正)予期せぬ来客、何かを押し付けてくる、手に負えない、(逆)予想通りの展開、コントロール可能
5『二十六通りの死因』いろんな道具を抱えた死神、年齢、寿命、(正)子ども、短命、不条理な展開、成長を望む者、(逆)大人、長命
6『匙を投げた悪魔』木の匙を持った悪魔、(正)よからぬものを呼び出してしまう、もうどうしようもない、悪逆は上手くいっているが後でしっぺ返しをくらう、相応の報いを受ける、(逆)まだ救いようがある、よくない相手に呼び出されて使われる
7『桃色の小包』麻紐、仕事の経過と結果、(正)順調とはいかないが最後には成功する、(逆)順調に進むが失敗する
8『共鳴』水に沈んでいる少女、救いの手、復讐、(正)賛同者が現れる、復讐は成功する、(逆)裏切られる、救われない
9『愚か者の朝食』丸々太った母子、事後の後味の良し悪し、(正)悪い、(逆)良い
10『狂った侍女』虫を大量に頭に乗せた女、生贄による救済、(正)犠牲者が出る、何かを犠牲にすればうまくいく、(逆)何かを犠牲にしてもうまくいかない、何も犠牲にしなくても大丈夫
11『思わぬ轢死』馬車に乗った男、ハプニング、(正)自分で自分の首を絞める、(逆)他人のミスに巻き込まれる
12『猫』猫の集団、(正)庇護対象、守られる、危険はない、(逆)明確な敵に襲われる、危ない
13『猛進』方尖柱の周りを鳥が飛び回っている、大きな変化に対する警告、(正)驚くほど大きな変化がある※良し悪しは問わず、(逆)なにも起きない
14『彷徨う追跡者』恋人を探し回る男、目的の人・物を探して彷徨う、(正)見つからない、探し方が悪い、相手に警戒されている、(逆)見つかる
15『過去のもの』椅子に座って微笑む老人、(正)怠惰が原因で何か失敗をする、忘れているものがある、積極的に動け、(逆)積極的に動かない方がいい、黙ってじっとして居ろ、忘れろ


月 15日で1週、24週で1年
1睡臥
2吹雪
3微睡み
4粉雪
5目覚め
6雪解け 1492年アラスタ蜂起終結
7芽吹き
8微温
9新緑
10曇天
11濁流 1491年アラスタ地区で堤防決壊
12雨宿り 気温が上がり始める
13虹
14万緑 1491年協議開始 気温ピーク
15涼風 気温下がり始める
16さざめき 1491年暗殺計画発覚
17黄昏
18氷輪
19収穫
20祝宴 1491年アラスタで武力蜂起
21宵闇
22木枯らし
23雪雲
24記憶
(25)夢路※3年に1回


(※以下はプロットのようなもの。ただし、すべて事前に組んだわけではない。前半は本文を書いた後に、情報整理のために書き出したもの。後半はいろいろと展開を考えていた様子がある。没案もそのまま載せました。)
1 7-2
ドゥイリオ来る。弟子入り。

2 7-5
カーミラ来る。ドラゴン討伐隊の編成について。未来を見る。
○夢、過去の罪開示
○ジークムントが寝ている間に騎士団の人が見舞いに来ている

3 7-7
未来を見た反動。起きる。味覚と嗅覚の話。

4 7-8
勉強を始めよう。本に熱中してしまうジークムント(駄目師匠)。食事シーン。

5 7-8
最初の授業。ジークムントのすごいところ発揮※ただし指導者には向いていない。

6 8-15
エッダ来る。ドゥイリオの“死のにおい”を指摘。ドラゴン討伐隊の結果報告。カーミラ負傷(のち除隊する)。

7 8-15、9-1~9-15
エッダによる指導。感覚を掴む。

8 9-15、10-1
ドゥイリオ発熱(魔力の捉え始めによく起きる現象)。看病する。が、看病されることを強く拒むドゥイリオ(仇に世話をされるわけにはいかない……!!)。商店の二人に世話になる。

9 10-2
ドゥイリオ復活。バルタザールの話。

10 10-10
魔力を捉えるのに成功する。お祝い。『教科書には“アラスタ蜂起”と書かれているのですね』

11・12・13の冒頭 13
・ドゥイリオに占いを教え始める。ドゥイリオの興味は“占いの記録方法”に向いている。
・熱くなってきたからな! エッダにお礼の飲み放題『角灯亭』。バルタザールの様子が特におかしい。お前に再任の噂が出てる。カーミラに快気祝いを出していない件を怒られる。『言い訳はそれだけか?』→帰ってくるとドゥイリオが何か慌てた様子。ノートを読み耽っていた?

14・15・16 14 万緑
夜、麓の人の依頼でいなくなった子を捜す占い。
毒草の話。
「どこかに誰かがいる、という情報は占えるものなんですか」(潜伏した暗殺者の捜査のために無関係の家族を殺された。ジークの占いが君の家を示したから、と教えられていたから確認。)
「捜したい誰かのことを知ってさえいればね。顔も名前も分からなければ確実に無理だけれど、知っていれば出来ないことはない」やりたくないけど。

(没)15 14万緑
騎士団長から再任要請(バルタザールの様子がおかしい。占いもほとんど当たらなくなっている。わざとか?ってレベル。貴族側が騎士団を飲み込もうとしている。アラスタの亡霊がいるようだって話も少し)。騎士団長がバルタザールをめちゃくちゃこき下ろす。再任は断る。「どうしても彼を辞めさせるなら僕ではなくエッダをトップに据えろ」

17・18 15涼風
騎士団長が来る。占いの依頼。10年前の亡霊(反乱の指導者)が脱獄して市街地に逃げ込んだ。「10年前と同じことをさせる気か?」「それはこちらのセリフだ。このままだと10年前と同じことになるぞ。俺たちを信用してくれ、頼む」
「未来までは見なくていい」「いや、見る。そこまでやらないなら僕は占いもしない」「しかし」「もう後悔したくないんだ!」
未来を見る。→死にかけるがギリギリ耐える。目覚めたあと、吐血。師匠と同じだ。「頼む……ドゥイリオが学校に入るまでは……保ってくれ……」

○ジークが眠っている間に団長に問い詰められる。「どこの孤児院の出身だ?」「ジークのもとへ来たのは偶然か?」どうにか誤魔化す?
○俺の家族を殺した原因は師匠ではないらしい。ならいったい誰が?占いの記録を見たい。というか嘘をついて師匠を殺させようとしたアイツはいったいどこのだれで、なんで、こんな……っ!(っていう迷いをノートを通じてバルタザールに見透かされる)

19
カーミラが見舞兼事後報告に来る。無事捕まえた。脱獄には貴族(バルタザールが懇意にしている相手)の関与が疑われていて、現在捜査中。バルタザールは行方をくらませた。ジークの顔色の悪さ追及。退官を考えている、という話。元婚約者の情報開示。「あなたがきちんと見てくれていたら、こんなことにはならなかったのに……なんてね。冗談よ。私は私が望んでここにいるのだから」

20
コーヒーをドゥイリオが振り払う。様子がおかしい。
(没)死期の近さから焦ってしまい八つ当たりしてしまう。(ドゥイリオの様子もなんだかおかしい。)「前も同じ間違いをした。なんで覚えないんだ?それじゃやる意味がない。やる気あるのか?」→「ごめん、悪かった。焦ってしまって……」死期が近いこと、万一死んでしまったらその後のことを話す

21
ドゥイリオがいなくなる(10年前の占いの記録を見て、バルタザールが嘘をついていると確信し、問い詰めに行った。騙されて毒殺しかけたなんてもう顔も合わせられないし、相討ち覚悟で。しかも師匠じゃないならだれがいったい占ったんだ? お前じゃないのか? バルタザールのことは名前も知らないけど。記憶の中の顔だけを頼りに探し当て、というか探し出したつもりが反対に待ち伏せされて、返り討ちに遭う。)

(没)ドゥイリオがいなくなる(バルタザールに連れていかれる)。

八つ当たりしたせいかと思って落ち込むがいや待てよ、それにしてはなんだかおかしいと気付く、あるいはカーミラに諭されて占う。どうやら王都へ行ったらしい。追いかけて王都まで行くが途中で倒れる? カーミラに馬を借りる? 誰かに襲われる?

ドゥイリオを見つける。様子がおかしい。(バルタザールに操られている。が、抵抗している。)
「返せ、俺の家族を。返してくれ!」
で、刺される。

○ドゥイリオは拘束されて投獄される。

22
一命をとりとめる。が、動けない。バルタザールがとどめを刺しに来る。「あの子どもは結局役立たずでした」全部しゃべる。「どうです、苦しみましたか? 本当はとどめも彼に刺してもらいたかったんですけど。まだ足りませんか? いいですね、望むところです」
「できるかぎり、苦しんで死ね」

22
エンディング

(没)ドゥイリオとバルタザールが一緒にいる。ドゥイリオがバルタザールを問い詰める。「この大嘘つき!返せ、俺の家族を。返してくれ!」「嘘?何の話でしょう」「だってあんたが、あんたが!俺の家族を殺すように命じたのは師匠だ、って!そういったから俺は今まで!今まで……」「今まで、なんです?」「っ……」「君が今まで、何をしていたのか、本人にはっきりと言ってみてはいかがでしょう。ほら」ジークを示す。「え……師匠……」
「嫌だ、来ないで、師匠……俺、俺……っ!」


・毒草のページを読むシーンが欲しい。毒→タボルティコ。触れると手がかぶれ、生で食べると即死する。そのため、わざわざ乾燥させて食べた者などいなかったので、この毒が蓄積していくものであることは知られていない。強烈な苦味を有しており、乾燥させて粉末状にしたものを料理などに混ぜると色がひどく濁るため、普通は気付く。
・ヨーゼフ師にコーヒーをよく淹れていたのはバルタザールである。コイツが毒を盛った。
・バルタザールの半生と性格(孤児、プライドが高く完璧主義、野心家、卑屈になる部分を隠しながら貴族にすり寄っていた、ジークムントのことが大嫌い)も語りたい。
・人心操作の術とそれに抵抗する方法の話
・カーミラに「馬を貸してくれ!」「でもあなた乗れないじゃない」「うん、だから、君ごと! 君ごと(貸して)欲しい!」って言ってあとから「欲しいって言ったでしょ? だからあげるわ、私ごと」って言われる。
「今からでも、遅くないんじゃないかな。君を幸せにしてくれる人を見つけて、ゆっくり暮らしなよ」
「あなたは何もしてくれないの」
「僕にはもったいない。君はずっと魅力的なままだから」
「そう。なら、魅力なんか磨かなきゃよかったわ」
「え?」

『教科書には“アラスタ蜂起”と書かれているのですね』
『言い訳はそれだけか?』
『あなたがきちんと見てくれていたら、こんなことにはならなかったのに』
『返せ、俺の家族を。返してくれ!』
『――できるかぎり、苦しんで死ね』

(※最後のほうは、先に思いついてしまった台詞や展開、伏線とかのメモでした。お粗末様でした。)

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