今回はぺぺについて紹介します。
ぺぺは十六歳ぐらいの背の小さい気弱な少年です。
彼は「ゴミ置き場」と呼ばれる村でもない無法地帯の集落で生まれ、母ウネが亡くなるその日まで幼少の頃をその集落で過ごします。
彼の母親ウネもまた同じ集落で生まれ育ち、物心ついた頃からずっと隣町に出向いては、街の見知らぬ男たちに身体を売って生計を立てて生きてきました。
そんなことからぺぺは生まれも育ちも悪く、その上、十六歳ぐらいという年齢の割に背が低く、そして気弱というコンプレックスの塊のようなキャラクターです。
第140話「勇者ぺぺ」では、彼は自らの欲望に負けてしまい、結局のところシュバイツ卿の権力に屈してしまいます。
そして自分の可愛さから保身に走ってしまい、最も自らが大切にしていたミュフィを犠牲にしてしまいます。
しかしその後、ミュフィを見捨ててしまった深い後悔と強い罪悪感に苛まれ、ぺぺは自らを強く嫌悪してしまいます。
そんなことから彼は堪らなくなってしまい、最後には自分の両側の頬を両手の拳で交互に殴り続けるという奇行に走ります。
これは自分の心の中で強く誓った掟を、成り行きや強者の圧力の勢いについ流されてしまい、簡単に破ってしまうという人の心の弱さを表現したくて創作したものです。
何を言いたいかというと、ぺぺというキャラクターは、物語を書いている僕自身です。
育ちが悪く背の低い気弱で情けない少年。これは僕自身を投影して作ったキャラクターです。
だからもの凄くぺぺというキャラクターには愛着があります。
ですので、今後もどこかしらのエピソードでぺぺを登場させたいと思います。