木下さん、
今回は、「カクヨム作家さんに聞いてみた」にご協力いただき大変ありがとうございます。
お待たせしておりました質問をまとめましたので、下記を御覧ください。
ただ……、まだ途中なんです。というのは、木下さんへの質問は対話形式にしたいなと思っています。多分、頂いた回答に聞きたいことがたくさんあると思うので……。
今のところ Q11 まであります。Q12 は「ハザマダ ブンガク」について伺って、今後の作品の予定と読者の皆さん向けメッセージも併せて伺う予定です。その他は、特定の作品というより、木下さんの作品の傾向みたいなことをお聞きしたいと思っていますが、頂いた回答への質問に交えて伺わさせていただければ幸いです。
「ハザマダ ブンガク」を読み直してから Q12 を投稿しますので、ひとまずは Q11 までを回答いただけますでしょうか。細切れで申し訳ありません。
* * * * *
Q1:
私は木下さんのペンネーム(木下望太郎)が気に入っています。木の下で、景色を眺めているのか、何かを待っているのか……。なんとなく、風景が浮かぶ感じが好きです。その由来を教えてください。
Q2:
木下さんは、カクヨムだけでなく他の小説サイトにも二次創作物を投稿していらして、それも入れるとかなりの執筆数になると思います。小説はいつ書いていらっしゃるんでしょうか?
それに、あれだけ色々書くにはスピードも早いってことですよね? 普段、どれくらいの速度で書いてらっしゃるんでしょうか。
Q3:
話作りの過程を教えて下さい。以前に「プロットを作って、そのプロットを越えないようではダメだ!」のようなことをおっしゃっていたのですが、ということはプロットをかなり作り込まれてから、書き始めるということですよね。普段はどんな手順でお話を作っていらっしゃるんでしょうか。
Q4:
木下さんの文章はとても正確ですよね。誤字脱字が無くて(一年半読み続けて、誤字が一回だけでした)、言い回しも的確。伏線もちゃんと回収されていて、「あれ? これどうなったんだ?」って思うことがないです。と、同時に文章のリズムにとてもこだわっていらっしゃる。倒置法とか、文を途中で切ったりして、文章に遊び心があります。
執筆でこだわっていること、気にかけていることがあれば教えて下さい。
Q5:
書いている媒体 (PC やケータイなど) は何を使っていますか? できればソフトウェアも教えて下さい。そして、どうやっていろんなサイトを更新してるのかも……。
Q6:
基本に戻りますが、小説はいつ頃書き始めましたか? なにかきっかけはありましたか?
Q7:
ご自身で好きな、または影響を受けた作家さん(アマチュア、プロを問わず複数可)がいれば教えて下さい。また、好きな作品も教えて下さい。(この回答長そうですね!)
Q8:
創作活動で目指していることはありますか?
Q9:
作品について質問させてください。
まずは「斬壺」についてお聞きします。これは木下さんの文学系の代表作だと思います。
「斬壺」の良いところは、文章がとても美しい。登場人物の立ち居振る舞いも、言葉遣いもきりっとしています。そして、剣を使う身体の動きや刀筋が詳細に描写されています。あと、天才とそうでない人の対比がうまい。
「わしにしてみりゃ全然分からん。太刀行きにしろ脚にしろ、何で皆そんなにのろいか。そののんびりした太刀を、何で、さっとかわせんのか。そんで何で、さっさと斬らんか。何で出来んのかが分からん」
これは本当に天才の台詞だなあ、と思います。でも、その天才がはっとする出来事があって、弟子入りする終わりもいい。そして剛佐が幾度か為し得た「斬壺」を、剛四郎は晩年に一度しか為し得なかった、という下りが、天才とは何なのかと考えさせられます。
「斬壺」を書いたきっかけと、剣での戦いを描くこだわりを教えて下さい。
Q10:
次に、現代小説の「そして僕らは殺意を抱く」についてお聞きします。
これは、社会に受け入れられない二人の主人公の感情がすごくリアルに迫ってきて、自分をばかにする人を殺してやりたいと思う気持ち、それを実行に移そうとする勢いがとても自然に理解できる。いつしかその殺意が互いに向いて殺し合いになるけれど、その剥き出しの感情のぶつかり合いが深い理解に繋がっていく。名作だな、と思ってるんですよ。(って言いながら、星もレビューもしてないことに気が付いてしまいました。読んだときに、すごい名作だと思ったんですけど、問題作だとも思っていて、星がいっぱい付いて目立って削除されたりしたら嫌だなって、敢えて星を付けなかったんです。でも、今、星が付いてても残ってるんで大丈夫ですね。レビューします!)
このお話も書くに至った経緯、この作品で意図したことなどあれば教えて下さい。
Q11:
次は、言わずと知れた(?)「かもす仏議の四天王」。
これは、コメディ……って言っていいんですよね(今確認しました)。でも、ギャグじゃないそうですね。私はレビューに「ギャグ」って書いてしまって反省してます。
この話は設定がとても面白いです。仏だけど良い仏ではなくて、怪仏。人の業に結縁して具現化する。閻魔天とか暗黒天とかが出て来て、その怪仏を操る黒幕を追う百見や崇春と戦う……。仏教好きだとおっしゃっていましたが、怪仏とか怪仏同士が戦うとかいう発想はいったいどこから生まれてきたのでしょうか。
まずはここまでよろしくお願いいたします。