お次はこいつだ!
2作目:サイコパスに欠けたもの
2024年夏にふと天啓が舞い降りて書き上げた作品。初ホラー。もともとホラーが好きなのもあって、書いているときとても楽しかった。pv87 follow6 star35!? love18コメントもたくさん。一緒に楽しんでいただけたようで大満足。
私がホラーを好きな理由として、人間が恐怖する事象やその背景にゾクゾクとくるものがあるからなんですよね。多分人って自分が理解できないものを怖がるんだと思うんですけど、その未知性に私は惹かれてしまうんでしょうね。また何かホラー系書いてみたいと思いつつ、自分が知らないものを知らなければ書けないというトンデモ難易度に頭を抱えるばかり。
さて、作品そのものの話に入りましょう。ちょうどこの作品を書いていた頃、心神喪失?とかの理由で刑が軽くなるみたいな事件を見ていて、そこから発想を広げていきました。心神喪失というには全然言葉話せてるじゃんという感想と共に、なんだか言い回しや会話の感触に不気味さを感じて引き込まれてしまった。
私なりにその不気味さを考察した結果、サイコパスと言われる人たちには「恐怖心」が欠けているんだと思ったんです。心全体ではなく、恐怖心だけ。彼らには復讐心も好奇心もあるように感じたんです。けれど、何かをしてその報復を受けることや、急に何かをされることに対して恐怖という感情が一切湧いてないように感じました。
そして、当のサイコパス側は私たち恐怖心のある人間を見てどう思うかと考えたとき、不公平だと怒る気がしたんです。自身の弱者性を利用した怒りとか、不気味さを指摘されたことに対する怒り。クレバーに異常な怒り方をするような気がしたんです。
その結果、作品内のように手段を問わずただ恐怖心を奪い取りに来る異常者という設定が固まりました。被害者からしたら何が悪かったのかも分からず、何が起こってるかもわからず、気づかないうちに理不尽がすぐそこにいるという恐怖。たまらないですねぇ。
振り返ってたらじわじわとホラー欲が……。次は何を書こうかな。