• エッセイ・ノンフィクション
  • SF

お酒の持ちネタがグレードアップ! ※注意 喫煙者にとって批判的と捉えられる可能性がある事実を含みます

10年ほど前、ワインについてのドキュメンタリー映画を夫婦で観たんですよ。
そこに、私の持ちネタのひとつになったエピがあります。

中国人の大富豪が自分のワイン蔵を自慢する場面なんですけど、そこでパイプ煙草をふかしているんですよね。うえー。ワイン好きなかたには信じられない話だけど……

事実なんだから仕方ない!

まあ、このお金持ちが単に無知なだけじゃなくて「これほど価値があるものを平気でぶち壊すことができるほど俺様は偉いのだ」という気持ちでヤッてる可能性もあるんですけどね。で、どっちにしても「中国人の金持ちってダメだなあ」というニュアンスで持ちネタにしてたんです。

おっと、貴方が「私は本物の中国人の金持ちだがワイン蔵でタバコ吸うヤツは馬鹿だ」と思ってるかたなら謝罪します。ごめんなさい。中国人と金持ちと喫煙者と臭い男性を差別したつもりは無かったんです!

事務所の契約を切らないでください!

で、昨日の夫婦旅行の際、そのネタに「まあ日本人だってダメなヤツはいるんですけど」という要素がプラスされました。

ありがとうございます!

日本酒のとある蔵元の工場見学に行ったときの話です。工場といってもさほど広くもなくあんまり機械化されてないし、数百年前の蔵をそのまま使ってるんですけどね。仕込み水と呼ばれる湧き水は清浄極まりなく、紙垂のある注連縄もあって夫婦そろって思わず手を合わせました。

そこで、同じ見学グループの人たちに、見学の前も後も敷地内で、タバコ吸ってるかたがおられたんですよね。うえー。

確かにどこにも「禁煙」の表示はなかったんですけど、でもそれってデパ地下に「手づかみ食い逃げ禁止」って張り紙がないのと同じ理由だと思うんですよね。あたりまえ過ぎてわざわざ標示なんかしない、という理由ですね。ここらへんの感覚については、ネット検索でも裏付けしてみましたので、間違ってないと思います。

さらに笑いを堪えてしまったシーンがありまして、そのかたたちが試飲ショップであれが美味いこれが旨いと品評会に勤しんでたんですよね~
思わず「ヤニ舌のお前らに日本酒の繊細な味が判るかよ」と呟いてしまい、最愛の奥様にジト目をされたのは旅のいい思い出です。

あ、もちろん喫煙者というだけで差別してはいけませんよ。私の職場の同僚のようにTPOと視覚化してないマナーを守るならば、ですけど。それに喫煙者の優れた料理人だって大勢いるはずだし、その料理に私自身が知らないうちに舌鼓を打ったこともあるはずです。

加えて、そのかたがたにだって、私に対して「たかがタバコで批判的になるお前ごときに、敬意を払うべき神聖なる敷地で創られた日本酒の味が判るかよ」と呟く権利はありますとも!

なお、試飲ではどれも美味しかったけど、特に蔵守というお酒がしみじみ美味かったです。


コメント

コメントの投稿にはユーザー登録(無料)が必要です。もしくは、ログイン
投稿する