「シャーデンフロイデ」とは、他人を引きずり下ろしたときに生まれる快感のこと。成功者のちょっとした失敗をネット上で糾弾し、喜びに浸る。実はこの行動の根幹には、脳内物質「オキシトシン」が深く関わっている。オキシトシンは、母子間など、人と人との愛着を形成するために欠かせない脳内ホルモンだが、最新の研究では「妬み」感情も高めてしまうことがわかってきた。
……という、とある本の解説を読みまして、もともと私が持っていた性質とその疑問について、そのひとつの答えを得られて驚きつつも、たいそう納得しています。
私は自他ともに認める愛妻家で、こんなにも他人であった妻を愛していて、人との繋がりに充足感を得ているのに、愛を知っているはずの人間なのに……なぜ、ネットの悪意や闇に、すべてではないけれど共感してしまうのか、すべてではないけれど理解してしまうのか、いつもではないけれど作家さんに意地悪なコメントをしてしまうのか、ずっと疑問に思い、少し恥ずかしくも思っていました。
そうか、結局は、それが『人間』というものなのだなあ。
だからと言って免罪符にするのは違うと思うけど。
それでも、ざまぁ、大好きなんです。