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かたる③

洋画実写の需要ってあるのかしら? まあまあお付き合いいただけると幸いです。

『エイリアン2』(1986年/監督:ジェームズ・キャメロン/評価:90点)

【概要】
アメリカ製実写映画。謎の生物(エイリアン)との遭遇を、ただ一人切り抜けたエレン・リプリー。60年というハイパースリープの後に目覚めた彼女を迎えたのは衝撃の真実。自分たちがエイリアンと遭遇した惑星に、宇宙開拓者たちが派遣されているというのだ。
彼らを救うため、そして自らの恐怖心を克服するため、エレンは海兵隊と共にその惑星へと再び足を踏み入れるのだが……。

【レビュー】
何故、彼女は苦しむのか。何故、彼女は戦うのか。そして何故、エレンはこんなにカッコいいのか。ほんと、冗談じゃないほどカッコいい。
とにかく湧いてくるエイリアンたちを、いわゆる立てこもり状態で撃退していくのだが、当然ながら仲間は死んでいくし、エレンが最も大切とする者までもがさらわれてしまう。
裏切り、陰謀、そしてアクション。どれをとっても素晴らしい、否、凄まじい。これがジェームズ・キャメロンの本気である。『アバター』? なにそれ美味しいの? と言っては一部の方から石を投げつけられるだろうが、『エイリアン2』は、閉鎖空間からの脱出撃&救出劇、それに最終決戦と、ずっと目を離せない。基本設定が上手すぎるのだ。
『アバター』はキャラクターの行動範囲が広すぎてスリルがないんだよなあ……。
逆に言えば、それだけ今作においては、キャラクターたちが追い詰められていく緊張感が味わえる、というものだ。
まあ『エイリアン』の続編だし、グロイのはグロイけど、筆者はこの映画のお陰でグロに耐性がついたと思っている。それだけのめり込んで観ていられるということ。
最初の『エイリアン』で何があったのか? は、ストーリー序盤で語られるので、無理に『1』から観る必要はない。いや、『1』もすごいけど。
筆者のアクション好きを象徴する一本とも言える。真夏の夜にお一人でご覧になることをお薦めする。

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