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📢更新しました。累計1028万PV突破の人気作!✨

📕「飯屋のせがれ、魔術師になる。」(異世界ファンタジー)
(「第4回一二三書房WEB小説大賞/コミカライズ賞(コミックポルカ)」受賞)
🌎https://kakuyomu.jp/works/16816927863114551346

ご愛読&応援ありがとうございます。🙇

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🎬ハリウッドよ、これが異世界ファンタジーだ!

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📖「第662話 ……真名って何?」
🌎https://kakuyomu.jp/works/16816927863114551346/episodes/16818093094257302775

📄「ふむ。体には何の異常もない。心持ちはどうだ?」

 熱を測り、脈を取り、自律神経の働きを観察したネルソンは正気を取り戻したプリシラに尋ねた。

「何だか少し頭がぼうっとしています」
「頭が痛んだりはせぬか?」
「それは……ありません」

 どうやら病気のような症状はなさそうであった。
 懸念されるのはジェーンの憑依によって精神の一部が傷つけられていることだ。

「記憶はどうだ。ステファノの家族が死んだと聞かされた時からのことを覚えているか?」
「えっ? はい、覚えています。ただ……」

 額に手を当てたプリシラを見るネルソンの目が細くなる。

「ステファノとヨシズミさんが水瓶を運んでくると聞いた日からのことが、何だかぼんやりしています」
「記憶が飛んでいるのか?」
「覚えてはいるんですが……他人事みたいで。おかしいわ」

 ステファノの家族が無残にも殺されたと聞いた。その時は激しく動揺したことを覚えているが、その後は霧を通して景色を見ているような感じの記憶しかない。
 まるで心が麻痺していたようだった。

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お楽しみください。

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