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📢更新しました。累計1018万PV突破の「🍚🥢飯屋」。

📕「飯屋のせがれ、魔術師になる。」
(「第4回一二三書房WEB小説大賞/コミカライズ賞(コミックポルカ)」受賞)
🌎https://kakuyomu.jp/works/16816927863114551346

ご愛読&応援ありがとうございます。🙇

📖「第652話 これがバンスさんの墓だ。」
🌏https://kakuyomu.jp/works/16816927863114551346/episodes/16818093092738980505

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📄サポリからサン・クラーレまでは馬車なら10日の距離がある。
 ヨシズミとステファノが飛行して時間を短縮しようとしても、1日中飛び続けることはできない。

 2人は日のある間に飛行し、夜は地上で休憩するというサイクルで一路サン・クラーレを目指すことにした。

 もちろん食事や用便は地上にいる間に済ませる。それ以外に、杖術の稽古時間も1日の内に設けていた。武術の鍛錬は続けてこそ意味がある。1日休めばその分後退するとヨシズミは考えていた。

(こんな時だからこそ、考えすぎない方がいい)

 ヨシズミが1時間の稽古を日々のスケジュールに組み入れたのは、そのような考えもあってのことだった。
 急いだところで4日の行程を3日に短縮することはできない。これ以上無理をすれば飛行中に意識を失って墜落する危険がある。

 ステファノもヨシズミの配慮を十分理解していた。

 初日は焦りに突き動かされていたが、夕方ヨシズミと杖を交えて稽古を行うことで心を鎮めることができた。どれほど心を悩ませていようとも、杖を構えれば一振りの動きに没入することができる。
 武術とは「目の前の敵を打つ」、ただその一事に全身全霊を傾けることだった。……

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お楽しみください。

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