📕「飯屋のせがれ、魔術師になる。」(異世界ファンタジー)
(「第4回一二三書房WEB小説大賞/コミカライズ賞(コミックポルカ)」受賞)
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https://kakuyomu.jp/works/16816927863114551346+++++
🎬「ハリウッドよ、これが異世界ファンタジーだ!」✨
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📖「第649話 孫と遊んで余生を過ごすのも悪かねぇな。」
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https://kakuyomu.jp/works/16816927863114551346/episodes/16818093092312333943📄ステファノには兄がいる。5つ年上の長男ルドは料理人としての修業を終えて3年前からバンスの店に戻っていた。
今はまだ父親のバンスも元気だが、いずれはルドが店を継ぐことになるだろう。
線の細いステファノと違い、ルドは父親似のがっしりとした体格をしていた。その癖料理人としての繊細さを備えているところも父親譲りだった。
15歳から料理人としての修業に出て、25歳になってバンスの元に戻ってきた。
既に妻があり、娘を1人授かっている。料理の腕はバンスが認める程で、ステファノがいなくても店の将来には心配がない。
(鍋を振るのがしんどくなったら、孫と遊んで余生を過ごすのも悪かねぇな)
客が帰った閉店後、店の後片付けを済ませて煙管で一服する。白い煙をぽかりと吐き出しながら、そんなことを考えるのがバンスの楽しみとなっていた。……
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お楽しみください。