• 異世界ファンタジー
  • 詩・童話・その他

📢更新しました。「飯屋のせがれ、魔術師になる。」

📖第530話 今の感じ……。あれは何だ?
🌎https://kakuyomu.jp/works/16816927863114551346/episodes/16818093075569576542

+++++

📄|紐《スリング》の稽古を始めてから4日めの朝、ステファノは|遠的《えんてき》を前に考えていた。

(40メートルならもう的を外さない。だが、これで終わりとしていいのか?)

 当てるだけなら紐を使わなくてもできる。わざわざ道具を使うのは、素手では不可能な業を為すためではないのか?

 ステファノは、標的に背を向けて歩き始めた。1歩、また1歩と長机から離れていく。標的からの距離が100メートルに達した時、ステファノは足元の草が枯れ、地面がむき出しになった場所に到達した。

(ここは……。100メートル用の投擲位置か?)

 辺りを見回すと、|礫《つぶて》にする石がいくつも小さな山を作っていた。

(間違いない。ここが本来の遠的練習場なんだ)

 紐投擲にとって40メートルは遠距離ではない。「遠的」と呼ぶなら最低でも100メートルの距離が必要だった。

 枯れ地の中心に立ち、ステファノは改めて遠的に向き合った。

(遠いな。だが、魔法の標的と考えたらどうだ? この距離なら……)

 外すわけがない。ステファノの心が確信を持って告げていた。玉子を割ってフライパンの外に落とすことがないように、ステファノの魔法が100メートル先の的を外すなどあり得ない。

(紐を使う投擲で、そこまでの確信を得られるか? とにかく稽古あるのみだな)

 魔法の稽古は何千回と繰り返した。その過程で|魔核《マジコア》錬成の精度を上げ、魔法術式を磨き上げた。イドの制御を工夫し、|魔核混入《マーキング》や|高周波化《オーバークロック》という技を得た。

 それら努力の成果が重なってステファノの中に核として存在した。

+++++

📕「飯屋のせがれ、魔術師になる。」
🌎https://kakuyomu.jp/works/16816927863114551346

🎬「ハリウッドよ、これが異世界ファンタジーだ!✨」
(「第4回 一二三書房WEB小説大賞」二次選考突破!)

ハリ○タの向こう側に隠された魔法の秘密。
それを探しに行ってみないか?

スマホで行ける異世界へ。
読めばハマる「シン・異世界ファンタジー©🏰」。

📢毎週火木土、絶賛公開中!✨
ぜひ読みに来てね~!🙏😊

コメント

コメントの投稿にはユーザー登録(無料)が必要です。もしくは、ログイン
投稿する