📕「飯屋のせがれ、魔術師になる。」
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https://kakuyomu.jp/works/16816927863114551346📖第527話 それも1つの道だろう。
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https://kakuyomu.jp/works/16816927863114551346/episodes/16818093075147004770+++++
📄|近的《きんてき》の修業に、ステファノは10日費やした。
的に当てるだけなら、2日めの終わりには目途がついた。命中率は8割から9割の間だった。
名人とは決して言えないが、十分に役には立つ。
そもそも|礫《つぶて》で致命傷を与えることはできないので、敵のけん制になれば良い。そう考えれば9割の命中率は合格点と言えた。
3日めからは、「投擲動作を小さくする」ことに挑戦した。
敵の意表を突く隠密動作が近的の基本だとすれば、動作は小さければ小さいほど良い。
ステファノは次第に腕の振りを小さくして、手首の動きだけで小石を投げるように工夫した。
ただし、威力の方は一定の限界があった。手首の力だけで殺傷力のある勢いをつけることは至難の業だ。
やむを得ず、ステファノは「イドの|勁《けい》」を用いることにした。体内でイドを練り、高周波化すれば、筋力増強と運動速度の改善ができる。これを前腕の筋肉に応用して、手首を鞭のように振るのだ。
殺傷力を放棄すれば石は小さくて良い。できるだけ小さな動きで精確に飛ばすこと。ステファノはそれを目標に技を磨いた。
夕方、狩りから戻ったネオン師はステファノにその日の成果を見せるように言う。
徐々に小さくなるステファノの投擲フォームを見届けると、ネオン師は黙って小屋に戻るのだった。
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