📖第517話 こういう時にお前は頼りになるね。
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https://kakuyomu.jp/works/16816927863114551346/episodes/16818093073770794930📄ステファノは、ジョバンニの「音無しの剣」を目指してはいない。「弱者の剣」という考えに、共感を覚えただけだった。ジョバンニの稽古法を真似ることで、何か発見があるのではないかと、ステファノは考えた。
実際のところ、ステファノとジョバンニに共通するところは少ない。
10歳で旅に出た時、ジョバンニは既に一通りの剣技を身に着けていた。彼はそこに精緻な制御を上乗せしただけであった。
一方でステファノの杖術はそこまでのものではない。まだ、基礎を鍛え上げるべき段階にあった。
だが、ステファノには「第3の眼」があった。イドの知覚により、外界の状態と自分の姿勢を俯瞰することができる。「感覚」において、ステファノは既に達人の域にあった。
肉体の感覚と第3の眼。その精度をすり合わせることが、ステファノの修行だった。
王都に到着した日でも、まだ修業は途中であった。それでも、誤差は随分小さくなっていた。
(効果は出ているんだ。焦る必要はない。野菜のみじん切りだって、初めはできなかったじゃないか)
旅の目的の1つ、|広域通信網《WAN》の敷設は最終段階まで来ていた。
(後は、王都の高い建物に|奉仕者《サーバー》を設置するだけだ)
聖教会の大聖堂や王城に設置するのは、さすがに|憚《はばか》られた。高所を探して歩き回った結果、ステファノは物見の塔を設置場所に選んだ。
問題は、どうやって近づくかだ。物見の塔であるだけに、塔の上には常に見張りの当番兵が立っている。
のこのことステファノが上がっていくわけにはいかなかった。
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📕「飯屋のせがれ、魔術師になる。――知力ひとつで成り上がってやる。」
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