📖「第515話 魚屋が魚をさばくところを見てるみてぇだったな。」
https://kakuyomu.jp/works/16816927863114551346/episodes/16818093073485051851+++++
📄「危ないって、何が危なかったんですか?」
理解できず、ステファノは話に口を挟んだ。
「何にもねえよ。藪から棒に、あんちゃんが叫んだんだあ。そりゃ、盗人もびっくりするわなあ」
硬直した盗賊は剣を振り下ろすタイミングを見失った。
『あうぐっ……』
息を詰まらせてもごもご言ったところへ、喉元をぼんと叩かれた。ジョバンニが差し伸べた剣先である。
『ごほおぉーっ』
気管を裂かれ、血が流れだす。盗賊は苦痛に悶えて喉元を抑えるが、吹き出し始めた血は止まらない。
息を吸い込んだ拍子に大量の血液が気管に流れ込んだ。
『がぼぼ……。カッ、カッ!』
出血と酸欠で顔を真っ青にした男は、胸を掻きむしって倒れた。
賊をすべて倒したジョバンニは、顔色一つ変えず死体の間を歩き回り、止めを刺して回ったそうだ。
それからようやく村人に声をかけ、小屋の火を消したのだと言う。
「凄い話ですね。たった1人で6人の盗賊を退治したんですか?」
「訳がわからん内に、皆殺しにしちまったよ」
泣いたり叫んだりしている内に、6人を倒してしまった。見ている村人は目を疑ったろう。
「随分後になって、偉い剣豪になったって聞いたよ」
「音無しのジョバンニと言えば、王国随一の剣士です」
「そうだってな。考えてみたら、抜いたのはダガー1本だからな。後は相手の剣を使っただけだ」
すべてが終わってみると、ジョバンニは返り血ひとつ浴びていなかった。
……
📕「飯屋のせがれ、魔術師になる。――知力ひとつで成り上がってやる。」
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