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📢更新しました。今年最後の「🍚🥢飯屋」。👋

📖第484話 あいつ、絶対に自分が勝つと信じ切っていやがる。https://kakuyomu.jp/works/16816927863114551346/episodes/16817330669180739241

📕「🍚🥢飯屋のせがれ、🧙‍♂️魔術師になる。――知力ひとつで成り上がってやる。」
🌎https://kakuyomu.jp/works/16816927863114551346

ご愛読&応援ありがとうございます。🙇

🖋2023年中のご愛顧に感謝を込めて、今年最後のエピソードを公開しました。
 大晦日のひと時に、ごゆっくりお楽しみください。🙏😊

 ……

「始めっ!」

 試合開始の合図とともに、ウォルシュは自分の台車の前に氷壁を築いた。スピードも氷の厚さも、第1試合とは段違いであった。

「ほう? やるじゃないか。5センチの厚さはあるんじゃないか? 標的を完全に隠しているしね」

 魔術は術者の手を離れてからは方向を変えることができない。ふつうは一直線に飛ぶ。
 氷の陰に標的を置けば、直接攻撃はほぼ不可能であった。

 魔力を練ることは禁じられていないので、開始の合図前から発動一歩手前の状態を維持していたのだろう。氷壁の魔術発動は実に素早く、スムーズだった。

 防御態勢を整えたウォルシュは、にやりと笑みを浮かべて攻撃の姿勢を取った。
 一方、ジローは開始と同時に|短杖《ワンド》を構えただけであった。

 その顔には何の感情も浮かんでいない。

「ジローが後手に回っているね。彼は魔力を練るのに時間をかけるタイプかい?」

 スールーは片方の眉を持ち上げた。

「そんなことはないはずだ。カウンターを狙っているのか……」

 トーマも不審の念を抑えられない。人間性は気に入らないが、ジローの実力には一目置いていた。
 アカデミー生としては最高レベルであろう。2学期は、実技系の講座でいくつかチャレンジを成功させてもいた。

 ……

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