📕「🍚🥢飯屋のせがれ、🧙♂️魔術師になる。――知力ひとつで成り上がってやる。」
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https://kakuyomu.jp/works/16816927863114551346ご愛読&応援ありがとうございます。🙇
🖊昨日のPVは2402。この辺がベースになっていますね。
今日は新エピソードを公開しました。累計381万を突破できるかな。
ぜひ読みに来てね~!🙏😊
📢新節「魔術試技会激闘編」突入!
物理と魔術、そしてギフトが入り乱れて競い合います。定められたルールの中でどんな戦い(?)が繰り広げられるのか? 乞うご期待!😃
📖第479話 ステファノに遠見の魔法具を作ってもらえば良かったな。
競技場に来てみると、グラウンドの周囲は高い壁で囲われていた。飛び道具や魔術が標的からそれても、観客席まで届かぬように設計されている。
それでも危険はゼロではないが、それが怖ければ競技場になど来るなというのが常識であった。
試合スペースはグラウンドの中央に配置されており、その分、客席からは遠い。これも安全上の配慮である。選手の表情や攻防の詳細を見たい人間は、|遠眼鏡《とおめがね》を持参すると良いのだが、庶民にはなかなか手が出ない。
魔術が使える人間は「|遠見《とおみ》の術」で見ることもできる。目の前に空気のレンズを作り出すこの術は、土魔術に分類されている。生活魔術の1つで大した魔力を必要としないが、拡大した像を安定させるには精密な制御を必要とする。
地味な割には難しいと言われる術であった。
「ステファノに遠見の魔法具を作ってもらえば良かったな」
「なるほど。眼鏡型にして装着すれば両手が使える」
「それだと近くが見えなくなるぜ。上半分を遠見にして下半分を素通しにするか? 遠近両用の『|遠眼鏡《えんがんきょう》』ってわけだ」
観客席最前列に陣取ったスールーたちは、こんな時でも発明トークに花を咲かせていた。
……