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📢更新しました。累計372万PVの「🍚🥢飯屋」。

https://kakuyomu.jp/works/16816927863114551346/episodes/16817330667784025975

📕「🍚🥢飯屋のせがれ、🧙‍♂️魔術師になる。――知力ひとつで成り上がってやる。」
🌎https://kakuyomu.jp/works/16816927863114551346

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📖第471話 泣くのは構わんが、それより先に敵を憎め。

「立て。戦場で敵が休ませてくれると思うか?」

 冷たい声で老人は、ぼろきれのように床に倒れた少年を罵った。

「ぐっ。はあ、はあ……」

 少年は床板に片手を突いたが、腕が震えるだけで一向に体が持ち上がらない。
 汗で手のひらが滑り、どさりと転がってしまった。

「立て! 立たねば死ぬと思え!」

 鋭い語気と共に、老人は爪先で少年の脇腹を蹴りつけた。肉の一番柔らかい部分に、親指が突き刺さる。

「ぐふぅっ! うう、ご、おおう……」

 芋虫のように身をよじった少年の口から、押えきれず胃液が噴き出した。食道を焼く苦しさに思わず咳き込めば、胃液は鼻に入ってさらに少年を苦しめる。

 ……

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