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📢更新しました。累計364万PVの「🍚🥢飯屋」。

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📕「🍚🥢飯屋のせがれ、🧙‍♂️魔術師になる。――知力ひとつで成り上がってやる。」
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📖第463話 貴族の家とはそういうものだ。

 図書館のハンニバル司書に会ったステファノは、上級魔術師「|土竜《もぐら》ハンニバル」卿に会ったことを告げた。

「そうか。兄に会ったか。それは|災難《・・》だったな」

 開口一番、ハンニバル女史が口にしたのはステファノへの慰めであった。つまり、それ程いろいろとトラブルを招いて来たのであろう。

「ええと、何て言うか……。なかなか強烈なお兄さんですね」
「うむ。迷惑を掛けたのだろうな。いや、言わなくともわかる。そういう人間だ」
「はあ。『試し』だと言って、いきなり土魔術を掛けられましたが……」

 魔術禁止のアカデミー構内で、である。上級魔術師という特権と、お貴族様という特権が重なり合った結果だと思っていたが、どうやらハンニバル師個人の性格が原因であるらしい。

「そういう人なのだ。兄に代わって詫びさせてくれ。すまなかった」

 ハンニバル女史は心底申し訳なさそうな顔で、ステファノに頭を下げた。

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