https://kakuyomu.jp/works/16816927863114551346/episodes/16817330665966047513📕「🍚🥢飯屋のせがれ、🧙♂️魔術師になる。――知力ひとつで成り上がってやる。」
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📖第454話 あんた、ヨシズミの知り合いかい?
サポリに到着したダニエルは、ステファノの足取りを追って宿屋を巡った。
「銀色の髪に青い目をした若造が来なかったか? 去年の8月のことなんだが」
「知らないよ。そんな前の話をされたって、客の顔なんざいちいち覚えてるもんかい」
「おとなしい顔の割に、突拍子もないことをする野郎なんだが覚えはないかい?」
「しつこいね。知らないったら知らないよ。あんた、宿に泊まる気がないならさっさと帰っとくれ!」
3軒ある宿屋を順に回ってみたが、どこも同じ調子であった。5カ月も前の話など、皆覚えていないと言う。
(まいったな。これじゃ探しようがないぜ。ステファノを見たっていう奴がいねぇんじゃあ……)
そこで、ダニエルはステファノが帰り道では2人組になっていたことを思い出した。
(そういやぁ「師匠」って奴がいたはずだ。ここらの者とは違う|訛《なま》りがあったと聞いたが)
「他国訛りのある中年男をみなかったかい? 小柄で、黒い髪に黒い目をしているんだが」
宿屋では空振りだったが、食料品屋で手掛かりが見つかった。