アリアスが環境大臣に就任した。
流石は私が惚れた男だ。
今日は両国会議。
ふふふ。
絶対に会える!
この日のために香水を変えたんだ。へへへ。
私は衛兵に頼んで会議室前の警護を代わってもらった。
そわそわ。
「やぁエマ。こんな所で警護の仕事かい?」
うは!
ニヤケちゃダメだぞ。
キリリ〜〜。
「う、うむ。まぁな」
「騎士団長が扉の警護とは仕事が忙しいんだな」
「そ、そちらの方こそ。大変そうじゃないか」
「ははは。ま、そうでもないよ。今は大臣権限で自由が効くからさ。以前より楽になったかもしれん」
「へ、へぇ……」
「今度さ。研究所のみんなでピクニックに行く計画を立てているんだが。良かったら君もどうだい?」
え、行きたい!
で、でも即答してはダメだ。
軟弱者だと思われる。
騎士団長としての威厳があるんだ。
「う、うむ……。忙しいのだがな……」
「そうか。無理を言って済まない。ではまた今度な」
「あ、いや。ちが……」
バカバカ!
話は続くんだってば!!
「ア、アリアスの誘いならば行かないわけには……」
「あ! エマ、もう会議が始まってしまうよ」
はうぅうううううううッ!!
バカバカバカ!
アリアスのバカーーーーーー!!
もう大嫌い!!
「あ、そうだ。香水変えた? いい匂いだな」
デヘヘェ〜〜。
大好き♡