①テーマ:一番大事な要素は何か
同じ言葉だけど、その言葉に含まれる感情は違っている。それを表現出来たらいいなと思います。
②世界設定:どんな場所が舞台となるか
笑い方を知らない少女、杙無(くいな)と泣き方を知らない少年、響(ひびき)、が出会い、そして紆余曲折の末に付き合い、幸せに暮らしている世界。
唐突に持病が悪化した響の様子を慌てて確認しに病院へと杙無が足を運ぶところから物語は始まる。
③登場人物/キャラクター設定:主人公やヒロインはどんなキャラクターか
言羽杙無(ことばねくいな)
・基本無口な少女で感情を表すのが苦手
・何事にも無気力で、響に出会うまでは特にこれといった目標もなかった。
・花の観察が趣味
・名前の由来はこの作品のテーマである「言葉」は「言葉ってまるで羽があるかのようにどこへでも飛んでいくよなぁ」という作者のイメージと杙(くい)が無い=感情が安定しないという意味を込めました。
雲隠響(くもがくれひびき)
・昔、仲の良かった幼馴染を事故で亡くした
・それ故に、悲しいことがあっても涙が出なくなり、泣き方を忘れてしまう
・杙無に幼馴染の面影を感じて、声をかけた
・基本的にガンガンいこうぜ系
・名前の由来は親しい友人にすら打ち明けられない悩みが「雲に隠れているみたいだな」という作者イメージと、言葉に重み(説得力的な)がある=心に響くということで響にしました。
小枝優希(こえだゆき)
・響の幼馴染
・中学生の頃に交通事故で死去
・響と同じく野球部に所属しており、マネージャーとして響を支えていた。
・名前の由来は小枝(力を込めれば簡単に折れる)のように弱い本心を隠しつつも響に対しては彼の優しい希望なれるように振る舞う人物なので、優しい希望→優希という名前に決めました。
④ストーリー:どう始まり、どう展開し、どう終わるか
高校生最後の夏に響が杙無に告白をし、無事に恋が実って数年後。
不運にも、響は会社からの帰宅中、子供を庇って交通事故に巻き込まれてしまう。
その知らせを聞いた杙無は慌てて病院へと向かい────
「生きた屍」と揶揄されるほどに現実に打ちひしがれていた杙無の過去。
響が泣き方を忘れた理由。
杙無が笑い方を忘れた理由。
もう先が長くないと医師に診断された響が杙無に告げる最後の言葉とは。
最後の1文を読んだ時に「読んでよかったな」と思えるような作品を目指します。