月宮　和香

僕の中にある、あの夏の記憶はもう朧げだ。 けれど、その中の彼女は覚えている。はっきりと、鮮明に。 パステルカラーの記憶に、彩やかな彼女との一日だけは、夏が過ぎ去るたびに思い出す。

統一したテーマも、作風も、こだわりも何もないただの詩集。 独り言を書いた詩集です。 黒歴史にはなりましょうが、それでも言葉遊びをしたいだけなのです。

私の簡単な自己紹介と作品についてをただ書き記しただけのものです。ほぼブログのような物です。

電車に揺られる影が二つ。 たった数十分もない幕間を描いた小噺。 ただの記憶に昇華される何も生まないお話。

双子座流星群のある日。 二人は公園のベンチにいた。 儚い奇跡は流れる星々に見守られながら。

僕にとって最期の一日の、最後の夜。 ただ一つの我儘に、この街で自分の“残り香”を探しにきた。 夜明けに向かう中、記憶と共に街を駆ける。

ただの夢の逢瀬。 和歌が紡ぐ一夜はとても暖かく、切ない。 時間は否応なしに進んでしまう。 梅から桜に変わる春の夢は明日へ向かうための風で終わった。