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「通い妻」第二章、終了!


さてさて、ようやくと言いますかあっという間だったと言うべきでしょうか。

今日、「通い妻となったクラスメイトに堕落させられる」の第二章が完結いたしました! やっとここまで来れた!

いやはや、自分からすれば正直なところを口にするといよいよここまで持ってこれたかという感じなんですが、皆さんからすればどうでしたかね?

まぁそうした感想は読んでくださった方々一人一人違ったものだと思うのであえて言及はしませんが、少しでも満足していただけるものであったらいいなーといった感じですかね。


では少しだけ内容について触れていきましょうか。
一応ネタバレ要素も含んでいるので、まだ未読の方はご注意を。

まずあとがきにも書きましたが、この第二章の大きなテーマは「過去」と「想いの自覚」です。拓也と唯、二人が抱えていながらそれまで仄めかされていただけだった辛い記憶が明らかとなり、それを乗り越えるというのが最も重要視していた要素でもあります。

そしてこれに関しては結構ぶっちゃけてしまいますと、唯の過去に関わる部分を出す際には投稿する直前まで「これでいいのか…?」とかなり悩んでいたんですが、結局あの形のままで出すことにしました。
かつての母親との間にできてしまった溝。それが単なる思い違いでしかなかったということに気が付かされ、互いに本音を打ち明けて和解する……というのが主な流れでしたが、別の案としては和解できなかった流れも考えてはいたんですよね。

ただ、それだとハッピーエンドを目指しているこの作品の流れにはあまりにもそぐわないのではないかという考えからこの方向に舵を切り、最終的にあのような流れになりました。
けれど実際に書いてみると、ああいった形で良かったなとも思っています。

沙織との仲を戻した唯が母親か想い人かという二択を迫られた際の描写でも書きましたが、もしこれが母との軋轢を完全に深めてしまっていたらあのシーンだって書けなかったわけで、そういった意味でもこちらの方がいい場面として仕上げられているので、やっぱり不幸なシーンはこの作品に似合いませんね。

そしてもう一方。唯の悩みを解決した後の拓也の過去編でしたが、こっちに関しては特に迷うこともなく大筋も最初から決めていたのでそこを曲げることなく書き切りました。
物語の序盤からちらほらと出されてはいた拓也が孤独になってしまった理由。その原因でもあり元凶でもあった工藤と再会し、そこから明かされることとなる追憶。

それとちなみにこの工藤という男ですが、自分の中では作中でも唯一と言い切ってしまっても良い根っからの悪です。
全てが自分の思い通りにならないと納得せず、それを妨げるようなことをする相手はどんな手段を使ってでも蹴落とす、という作中でも述べましたが「中身が子供のまま成長してしまった少年」です。

そしてこの工藤に関してですが、この後にまた出てくるかはまだ決めてません。
…別に出しても良いとは思うんですけど、それだと単にかませ役で終わってしまう気がするしそうなると見ている皆さんもいい気分にはならないと思うので、良い感じの流れが浮かぶまでは多分登場しません。
すみませんね、もし工藤のファンの方がいたら先に謝罪しておきます。(いないとは思いますが)

まぁそれは置いておいて。そんなことから暴かれた拓也の過去を聞き届けた唯はより一層として拓也の味方で居続けることを決意し、優しい言葉で包んでくれた彼女に対して拓也も己の想いを自覚することとなります。

おおまかな流れはこんな感じですかね。

この章で書きたかったこととしては、ある意味で似た境遇であり、それでも真反対とも言える環境に置かれていた二人の距離が縮まっていくことでした。
こればっかりは上手くいくかどうかも自分では分からなかったので手探りで進めてまいりましたが、こうして一通り終わらせてみると良いまとめ方ができたんじゃないかなと思っています。

さて、なんかちょっとしんみりしてしまいましたが別にまだ終わりませんからね?
むしろ面白くなるのはここからですから!

さて、そんなこんなで両片思いとなった二人ですが、作者としてはようやくやりたいことがやれると思って気合い高まりまくりです。
なんせ両片思いですからね。えぇ、存分にドギマギさせてやりますよ!

とはいうものの、一応物語の一つの区切りがついたことも事実なので、ちょっとだけお休みをいただきます。
といっても一週間ちょいなんですけどね。これ休みの範囲に入るのかな?

まぁいいや。
そうしたこともあってますます盛り上がりを見せる(であろう)第三章。
作者もめちゃくちゃ砂糖吐きそうになりながら書いてますんで、どうかお楽しみに!

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