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応援へのお礼をさせて頂きます

以下、各応援へのお礼です。

@onion0305様、@kei3144様、お星様(★)をありがとうございました。

みなみのねこ🐈様からは応援コメントを頂くことができました。ありがとうございました。

また、たくさんのフォローや応援(♡)ありがとうございました。



【重要】
第三章はまだ書いている途中なので、しばらく投稿はできません。その間、週1ペースで閑話を投稿する予定です。
用意した閑話は全四話。四月の下旬再開が目標です。



【雑談】
今日、とある作品を読んでいて、ふと思いました。

文章には「面白い文章」と「つまらない文章」があります。この二つの違いは、一体どこから来ているのだろう?

文章が綺麗とか、語彙力があるとか、そういう小手先の話ではありません。読んでいて退屈しない、つい先を追ってしまう……そんな文章のことです。別の言い方をすると、興味を惹かれる文章とでも言いましょうか。

私のような凡人は、物語が平坦にならないように工夫して読者を繋ぎ止めるよう努力します。言ってしまえば「面白い文章」が書けないからそうするしかない訳です。
でも「面白い文章」を書ける人は、平坦なシーンでも、文章だけで読者を引っ張っていくことができます。

では、どうやったら「面白い文章」を書けるようになるのだろうか?

そんなことを今日は一日考えていました。



それと昨日は、皆様から色々と参考になる意見を聞けて大変勉強になりました。ありがとうございました。

10件のコメント

  • 「面白い文章」って確かに難しいですよね。
    いくつかあると思いますが、あえて一つあげるとするなら「共感できる文章」だと思います。
    読んでいて共感できるところがあると、気持ちがノッてきます。
    あー、そうそう、そうだよねー、とか
    その気持ち、わかるわぁ、等々読み進めていて気持ちがノッて勢いがついてくる感じがしますね。
    そうなると、次は、その次はと先を読みたくなる流れになるのかなぁ。
    これを可能にするのが、本人の経験談であったり、深い想像力だったり(๑˃̵ᴗ˂̵)
  • 刹那様

    なるほど!
    共感できる文章は、確かに感情移入ができるのでぐいぐいと先を読ませる力がありますよね。特に終盤になればなるほど加速度的にヒートアップして盛り上げてくれる。そういう意味では、感情移入さえ果たせば、多少平坦なシーンが続いても読者は退屈しないような気がしますね。

    と、例えばなんですけど、冒頭からストーリーが動いているわけでもないのに、ぐいぐい引っ張ってくる文章ってあるじゃないですか。例えば、風景描写から始まっているのに、なぜか先が気になって読んじゃうみたいな。あー、でもその描写に共感していると考えれば、説明はつくのかなぁ? うーん、そうか。感情移入できなくても、描写に共感できれば、面白く感じるのかもしれない?

    でもそうすると、共感を呼べる風景描写とはなんぞや、となりそうですねw
  • 読んでいて面白い文章というとパッと思いつくのは、村上春樹の『1973年のピンポール』の冒頭から26ページまでですね。

    エンタメに属さない作品なので派手な事件が冒頭に起こるわけではないので、ストーリーがどうとかいうより、ほぼ純粋に文章の面白さで読んじゃうっていう感想です。

    出だしは『見知らぬ土地の話しを聞くのが病的に好きだった』
    から主人公の自己紹介が始まるんですが、

    まず最初に、気になるワードから入ってますよね。

    なんで病的にまで好きなの? とか
    どんな話しを聞いたことがあるんだろう? とか
    そんな主人公はどんな人間なんだろう? とか

    続きを知りたくなる釣り針が三つぶら下がってます。
    これがポイントその1だと思ってます。
    知りたくなる釣り針、ですね。

    そこから、主人公の学生時代の過去話がサラッと触れられるんですが、そこで友達のことを宇宙人に例えるユーモアたっぷり&皮肉めいたジョークっぽい感じで書かれてます。

    これが二つ目のポイントで、ユーモア。
    シンプルに読んで楽しい、ってことですね。


    そこのパートを抜けると、唐突に、『直子』という固有名詞が文頭でマジで突然でてきます。

    ここで読者がみんな「直子って誰やねん」ってなります。

    ここまで場をあたためて、「これは面白い小説だぞ」と期待感が膨らんでるので

    唐突な固有名詞がでると、「お、これはなんか新しい面白いのが恥じまるんじゃね?」って思っちゃうんですよね。

    これがポイントその3
    サプライズで変調、ですね。


    この直子というのが第一のヒロインにあたるわけですが、この過去回想での紹介がしばらく続きます。

    サプライズから入って、ガッツリとヒロインに興味を移行させてから紹介パートにはいってるわけですね。


    次ぎに今度はまた『謎の双子』というのが出てきます。

    朝ちゅんです。なぜか主人公が双子の女の子と朝ちゅんしてます。
    唐突にw ラブコメか! っなりますが。
    まあラブコメみたいな展開ですねw

    この双子が自分達の名前すらどうでもいいという謎すぎる存在で、これまた気になって先を読みたくなります。

    ポイントその1と同じで、知りたくなる謎、ですね。
    まあ結局、最後までわからないんですがw
    でもそこが魅力のキャラです。


    そのパートが終わると今度は、過去回想でネズミ捕りでネズミを捕まえた話しが、突然ぶっこまれます。

    これは主人公が置かれた状況の暗喩になっていて、つまり主人公は精神的にどん詰まりなっていることが示唆されます。

    これまでどこか長閑だった物語に別角度からの緊張感があたえられるわけですね。

    ポイントその4ですね。
    雰囲気を変えることによって、これまでの物語の見え方を変化させ、読者に新しい緊張感を感じさせる。


    次のパートでは、精神どん詰まりになってる理由が説明されます。

    ここで直子が過去にもう死んでしまったことが明かされます。
    主人公はそれで心に未だに傷を抱えており、思い出を引きずってるわけですね。

    ポイントその5
    オチを付ける、ですね。

    この場合、謎の説明・解明という形でオチをつけてるわけです。
    ちゃんと一連の流れにオチを付けることで、満足感がでます。

    以上でプロローグ終わりで、本編スタート、となります。



    ホントに冒頭で派手な事件は何も起こらないんですよね。
    エンタメ小説だったら出だしで派手な事件起こして、それを釣り針にして読ませるってことをやるわけですけど。

    この作品の場合、ストーリーは地味だけど細かいスパンで先を読みたくなる技術がすげえ精度で仕込まれてるので、ついつい読んじゃうんですよね。

    これはエンタメにも当然、応用できます。
  • これって結構センスな様な気もしますね。

    止まって考える事無く、自然と頭に入ってくる言葉選びをしていたり、読者の想像力に任せて余計な説明をしていなかったり。

    後はキャラクターが魅力的であることも大事だと思います。登場人物が次にどう動くのか興味や共感を持つと思うので。

    最近は共感性の高い作品がヒットしたりもしていますし、そこにカギがあるのかもしれませんね。
  • 菅野 事案様

    詳しくありがとうございます。
    読んだことがないので、明確にイメージできないのが残念ではありますが、説明を聞いて大枠では理解できたような気がします。

    冒頭のフックに関しては私は引っ掛からなかったんですけど、私が読んでいて面白いと思う文章は多くの場合、二番目のユーモアにあふれている、に該当している気がします。例にあげられた冒頭の一文で私が興味を惹かれたのは、

    >病的に好きだった

    ここですね。この表現が好きです。ユーモアを感じます。
    もっというと、独白調で自分語りをしているタイプの小説は結構好きで、その片鱗を感じます。(実際にそうなのかはわかりませんが)

    その後に、直子がパワーワードになってて笑っちゃいましたけどw


    まとめると、

    ①話のフック
    ②ユーモア
    ③変調(サプライズ)
    ④物語の描写角度を変える(緊張感を与える)
    ⑤オチをつける

    うん、分解して説明して頂いてわかりましたけど、きっちり起承転結になってますね。

    というか、一つだけツッコませてください。
    双子の正体わからないんかーい!w

    確かに派手な事件は起こっていないですね。私は直子が何者なのか気になって仕方ないですけど。

    >これはエンタメにも当然、応用できます

    細かく分解して解説して頂くとわかるのですが、しかしこれを狙って書けるのか? と思っちゃいますね。
    多分これを感覚的にやってる天才型の人と、きちんと計算してやってる努力型の人がいると思うんですけど、自分の作品に取り入れるイメージが全然湧かないです。というか自分の作品を見返してみると、デコボコしてんなぁって感じですw

    なんとなく菅野様の作品もこの辺りを意識されたのかな、と感じました。特に④の物語の描写角度は強烈なのがありましたし。

    それにしても博識というか、知識量が半端ないですね。詳細に記憶しているのもすごいですが、ぱっと詳細に分析したものを書けるのがすごい。インプット量が半端ないですね!
  • 火乃玉さま

    度々のコメントで失礼します。
    > 共感を呼べる風景描写とはなんぞや、となりそうですねw
    → まず前提として脳内にある程度鮮明にイメージできる描写力が必要となります。イメージは静止画でも動画でも構わないのですが、明瞭感が高いほど共感力は高まると思います。
    読者はイメージしにくい、またはイメージできない描写を好まない傾向にあり、想像力を維持向上する意欲が削がれていくと考えます。

    理想は作者が自身が思い描くシーンを描く力(≒筆力)と
    読者のもつイメージする力(≒想像力)とがニヤリーイコールの状態かなと思います。
    これらのバランスが崩れるほどイメージに乖離が生じ、理解しにくい、理解されにくい、即ち共感から離れてしまうと考えます。

    全体通してわかりにくくて申し訳ないです。
  • みなみのねこ🐈様

    これを言ったらお終いなんですけど、実は私もセンスなんじゃないかなぁと思っていました。

    >自然と頭に入ってくる言葉選びをしていたり、読者の想像力に任せて余計な説明をしていなかったり
    ここのバランスって完全に裁量ですからね。
    そしてユーモアのある文章も同じなのかなぁと思います。ユーモアって練習して身に付くものではないですし。

    WEB小説なら、キャラクター造形はかなり大きいと思います。
    例えば、毎回同じ展開なのにすごく人気で、読者様も熱烈なエールを送っている作品を知っています。これって多分、キャラクターに親しみがあるから面白く感じるんだと思うんですよね。相当惚れこんでいるとも言える。このレベルにまで愛してもらえたら、作者冥利に尽きるでしょうね。
  • 刹那様

    もしかすると、純文学を好む場合、芸術的な情景描写に共感を抱かれるのかもしれませんね。しかし、純文学は守備範囲外なので、私にとっては純文学的な文章は「つまらない文章」に分類されてしまいます。もしかすると、その辺りで認識に齟齬が生まれているのかもしれませんね。

    うーん、私のイメージをうまく伝えることができませんでしたね。ごめんなさい。1時間ほど考えたんですが、うまく言語化できませんでした。

    多分、私が考えている「面白い文章」と刹那様の考えている「面白い文章」は大きく乖離していると思います。「つまらない文章」に関しても同様です。これは感覚的な話なので、差はあって当然なのですが、うまく説明できないのは歯がゆいですね><
  • 火乃玉様

    >独白調で自分語りをしているタイプの小説

    村上春樹の小説は、まさにそれに特化したやつですね。
    一人称で自分語りを書かせたら、日本最強の作家だと思ってます。

    もしちょっと読んでみるなら上で例にあげたピンボールが手を付けやすそう。
    180ページないのでサクッと読めます。

    新しい作品よりもダンス・ダンス・ダンスまでの古めの作品がオススメです。
  • 菅野 事案様

    ああ、やっぱりそうなんですね。書き出しからそのような印象を受けました。

    もちろん有名な作家さんなのでお名前は存じ上げておりますが、私は作家買いはしないタイプなので、今まで読む機会がありませんでした。一人称の自分語りでは日本最強ですか。色々なところでお名前を目にしますから、日本屈指の作家なのは間違いないのでしょうね。

    近所に図書館があるので、立ち寄った時にでも、もしあったらちょっと読んでみようかなと思います。
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