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短編「サナギの歌」あとがき

こんばんは、乙島です。

珍しくコンテスト関係ない短編を投稿してみました。
タイトルは『サナギの歌』。
マーガレットの少女漫画みたいな純愛モノで、高校生の青春と音楽が絡み合った物語です。

▼本編はこちら
https://kakuyomu.jp/works/1177354054881794596

私あんまり「好き」が表立った小説は書かないんですけど、
(だから中身がおっさんだとよく間違えられる)
先日河原和音先生という私の敬愛する漫画家さんの新作『素敵な彼氏』の新刊を読みまして、もうなんか溢れ出すキュンキュンが止められなかったので自分でも書いてみました、という感じです。

もともとは昨晩の「にごたん」であげようと思ってたんですが、
あまり集中力が持たなかったのと、ストーリーが膨らみすぎたので企画とは別で書き直しました。

主人公以外の登場人物はオムニバス短編集『滲む水彩』からの登場です。

・瀧瀬柊斗と藤サイカ…『女子高生、透ける』より
https://kakuyomu.jp/works/1177354054881132307/episodes/1177354054881207291
・岡崎千佳…『然らば偶像』より
https://kakuyomu.jp/works/1177354054881132307/episodes/1177354054881247113
・千佳が出演する舞台…『ジュリエットとロミオ』より
https://kakuyomu.jp/works/1177354054881132307/episodes/1177354054881649311

今回の作品のテーマは作品中の詩の通り「女の子がサナギから蝶へかえるとき」というもので、主人公の名前もそれにあやかってます。レビューでそこに触れていただいた方もいらっしゃって嬉しい限りです。

自分が高校生だったときなんて随分前のことなのですが、これを読んであの日の気持ちを思い出してもらえたり、主人公と同じ世代の女の子たちにとって救いになるような話になってたらいいなぁ。

「歌だと気持ちを解放できる」って感覚は共感してもらえる人もいらっしゃるのではないかと思います。私が好きなアーティストのSuperfly・越智志帆さんでさえ、あんなに力強い歌を歌ってらっしゃるのに、ステージに立つ時の自分と普段の自分では違う、みんなの拍手に力をもらえる、ということをおっしゃっていたりします。

ストレートな言葉で気持ちを伝えることも素敵だけど、それしかダメってことはないんじゃないかな。きっと。



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