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クリエイティビティの競演と新連載悪役令嬢もの

異世界転生、溺愛、おっさん、悪役令嬢、幼なじみ……
小説家になろうやカクヨムで、特定の題材が流行することってありますよね。
これについては、色々な意見があるようですが、私はとても面白いと思っています。特に、たくさんの書き手の方が流行題材の枠内でオリジナリティを出すため試行錯誤を繰り返す過程が。

私は趣味で美術史の本をよく読むのですが、特定の題材が「流行る」ことは美術史上でもしばしばあります。
誰も彼もが『受胎告知』の聖母マリアと天使ガブリエルを描いたルネサンス期イタリア。裕福な商人たちが競うようにヴァニタス(象徴性の強い静物画)を注文し自邸に飾った17世紀ネーデルラントやフランドル。19世紀末のデカダンスが産んだファム・ファタルブームでは、サロメやユディトといった男を破滅させる女たちがこぞって描かれました。
私には、冒頭で例示したような小説SNS上のブームが、これら美術史上のムーブメントにだぶって見えます。
えっそんな大層なものじゃない? そうかな? 特定の題材の枠内でクリエイティビティの競演がなされている点は同じじゃないのかな……?
ジャンルを問わず、新たな創造とは多くの場合、こういうところから生まれてくるのではないでしょうか。

さて、今日から新作の連載を始めました。
『百合エンドめざしてた悪役令嬢♂だけど攻略方針変更します』
https://kakuyomu.jp/works/1177354054893323218
生まれて初めて「流行りの題材」で書いてみた話です。やったー! これで私も現代のクリエイティビティの競演に加われるぜ!
連載開始といいつつ、実は手元の原稿は完結済です。分割箇所を変えるかもなので未確定ですが、今のところ週一連載で全20話前後を予定。
気軽に読めるライトな話を目指しました。誰かの心に残ればいいなー!

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