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閑話休題〜シャロット

「センセはシャロットの女知ってますか」
「シャレた名前やな。付き合うたことはないな」
「絵ですよ。ウォーターハウスの」
「川流れの」
「それじゃなくてランスロットを見つめるシャロットです。どう思います?怖いって人おるんです」
「覚悟したから、こっちもおまえはどうなんだと試されてる気持ちになるかな。知らんがなとは思うけど。美人やなあと思うね」
「だからですかね。見られてる気しますよね」
「当時の社会風刺もあるみたいな話やけどな。でもセンセはウォーターハウスも縛られてたんやないかなと考えてる。次へ進もうという執念かな。彼自身はラファエル前派やないけど、象徴主義や印象派やアカデミズムの中で何とか自分を描くみたいなね」
「シャロット関係ないですやん」
「鏡が割れるやろ。これまでと決別やな。絵のことはわからん。学べよ、青年!」

というわけで、ガチャで始まる恋もあるはおしまいです。

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