大晦日ということで「同担拒否の彼女と俺の嫁が被ってしまった」
https://kakuyomu.jp/works/16816700429357784186の三人の年越しの様子を書いてみました。
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芳貴:もうすぐ2022年だね。新春イベントと振袖衣装、楽しみだなぁ。
陽一:箱推しは楽観的で羨ましいよ。オルガンディのサンタ衣装は実装されなかったし、新春イベントの予告動画にも出なかったし。
芳貴:まあまあ。……って、年越しボイスは実装されるだろ。今年からRキャラも聴けるって。
陽一:まぶ
芳貴:まぶい? 一体どうしたの?
静香:陽一のことは心配しないで。喜びすぎてテーブルにつま先を打ち付けただけだから。めっちゃ痛がっていてウケるww
「静香ちゃん。あいかわらず同担に厳しいな! うわ、こんな会話してたら日付変わってるよ。明けましておめでとうっと」
芳貴のメッセージに、既読は中々つかなかった。
「もしかして、二人ともソル箱にログインしちゃってる? リア友の挨拶より、推しの声を先に聴きたいとかひどくない?」
自分もログインしよう。ソル箱のみんなに癒してもらうんだ。ログイン画面が映し出されると、不満は吹っ飛んだ。
『あちゃー。せっかく着つけてもらったのに帯が緩んじゃった。主さん、直してくれる?』
「……が、がんばりましゅ」
カワボで耳が溶けそうだ。現実で聞くことはないセリフだと分かっているからこそ、破壊力が大きい。今年もソル箱のために、お仕事頑張っちゃうぞ。
小さく拳を作っていると、通知にメッセージが表示された。
陽一:明けましておめでとう。今年もよろしくお願いします。オルガンディの年越しボイスやーっと聴けたよ。再生される度、静香が大声出して妨害してくるの。そのくせ、自分はお高いイヤホンで堪能してるんだぜ。ひどい彼女だよ。まったく。
「今年も仲がよろしいようで」
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140字小説にしてTwitterに載せようと思っていたのですが、予想以上に筆が動きました。皆様も、彼らのような幸せな年越しになりますように。
本年も大変お世話になりました。来年もよろしくお願いします。