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カンナとチョウナに関して

 私は彼女たちの設定は作ったけど、トマス・グラバーの子孫であると言う設定に割と粗が存在する事を発見しました。だからその粗を解決する為にそこの整合性をなるべく合わせてみます。

 しかしこれは小説の話しの裏打ちであり、「いやそうはならんやろ」案件だけどそこは大目で見てほしいです。そして、これをソースにトマス・グラバーを語るのはやめて下さい。

 トマス・グラバーの出身はアバディーンシャー(スコットランドの北海に突っ張ったエリア)だけど
オリキャラのグラバー姉妹がヨーク出身で彼の子孫と言う矛盾を解決するにはどうするべきか。

①トマスさん家の事情
 お父さん沿岸警備隊の航海士だったトマスくん(8人兄弟の五男坊だったらしい)、日本で商業的に成功したと言えども、息子さん自害してしまってる…
でもうちの作品のほんへで「うちの先祖が~」とか言ってしまっているが、この時点で直系子孫にはなれない。

②娘さんの子孫
トマスグラバーの息子さんは子供はいないし自害したけど、娘さんのハナさんが居たんです。
彼女は英商人のウォルター・ベネット氏と結婚しまして4人の息子さんに恵まれましたが、トマス・ベネット氏しか子宝に恵まれなかったそう。

 祖父と同じ名前のトマス・ベネット氏だが、彼の息子と思われるロナルド氏からの手紙の内容が下野新聞に記載され、内容は中禅寺湖への放射能汚染を不安視する手紙であった。
 実際に奥日光や那須高原も汚染状況重点調査地域に指定されており(環境省曰く)それらの情報を知り、曽祖父を尊敬する彼は下野新聞に手紙を寄越した様だ。
 ロナルド氏の長男ランデル氏、次男デビット氏と言う子供さんがいるが彼にも孫が出来た。サイラス氏である。彼女のミドルネームにグラバーとあり、今28歳との事だ。

 ロナルド氏は米空軍博物館でボランティアを行っている様で、原爆投下作戦関係者と話す機会があったそうだ。
 そこでは「正当化する世論もあった」と彼は語っているが日系米国人(英系米国人でもあるのでは?)として、曽祖父の愛した町を消し炭にした原爆に対して複雑な感情を抱いている。
…と下野新聞では記されている

③整合性を取るべきか、取るとしてどうするか

 現在も子孫が居られるものを○○娘より小規模とは言えナマモノになるのでコンテンツにしていいものか。
それを言ったら織田信長とか武田晴信(信玄)と言い真田信繁と言いどうなる事か。
 何なら松浦の子孫の方が相互さんに居るのでマジでどうしよう…しかし

 歴史好きだけど既にキャラを作ってしまったからには致し方ないし、ここを曖昧にしたらモヤっとする。だが歴史好きとして、後に学者になるかもと言う時にこれが発覚すれば弱点になる。
 だがそれを言い訳に創作を辞めたらそれはそれでこれまで数年間やってきたものを無碍にするに等しい。

 ならどうするか

 光音は松浦党の子孫とは言え“敷島松浦家”と言う架空の松浦党の一派を作り凌いだ(尚平戸城主の子孫設定は側室の子を敷島家に迎えたとして回避)。
 それと同じで、グラバーに関しても幾つか方法があるだろう。

 先述の通り、トマス・グラバーの子孫は彼に対して敬意を持っている。故地に近い所で何かをしてもおかしくないが、彼らは日本に親近感を持っている。でもイギリスの成金に成り上がった弊小説世界線のグラバー家、この差はどうするか。

 トマス・グラバーは8人兄弟の5男坊だった、その為彼の兄弟がスコットランドなど英国で生き残っててもおかしくはない。この二つを組み合わせると、アビリティアチルドレンズ世界線のグラバー姉妹の家系としてはトマス・グラバーの兄弟の子孫と彼の娘ハナさんの子孫(ベネット家)の間でやり取りが行われ婚姻関係を結んでヨークに移住、そこである事を行って地元の有力者となった。

…とこうすれば史実との辻褄を合わせる事は出来る。宇宙戦艦ヤ○トの「ヤ○トという時代」みたいな感じではあるが、まぁいいでしょう。

 以上が史実を交えたオリキャラたるカンナとチョウナの家の事情でした。因みに「ある事」って言うのは日本の国衆がやる様な事をやったのかもしれない。

参考文献
・グラバー園公式サイト「たった一人のひ孫」
 https://glover-garden.jp/secret-stories/story-058/
・下野新聞2018年4月14日「震災から5年 奥日光を愛した人に グラバーへの手紙」より「【27】恩人の思いとともに「今」に向き合い、未来へ 恩人の思いとともに」
https://www.shimotsuke.co.jp/articles/-/949
・環境省除染情報サイト「茨城県・栃木県・群馬県の除染措置完了市町村について」
http://josen.env.go.jp/zone/completion/others.html

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