流行に弱いので流されて見に行ってきましたが、これほんとに面白かった。
皆さん見た方がいいです(断言)
キリスト教の知識なくても普通に楽しめます。
見終わった後で調べると、おお~そうだったのかと驚きます。
最後のオチをどう受け止めるかは個人個人の考えですが、私は「さもありなん」と受け止めました。
ただ、アートがそこそこ好きな私としてはバチカン内部やシスティーナ礼拝堂をもっと引きで見たかったというワガママな要求があり、その点についてはあまり満たされなかったところはあります。ただそれは贅沢というものでしょう。
鑑賞後、Youtubeの作品深掘り動画を見てさらに楽しんだのですが、自分がなんとなく感じたことについてちょっとだけネタバレ気味な感想書きます。
主人公の名前についてです。
トマス・ローレンスっていうんですよね。
トマスと言ったら、キリストの使徒であり、キリストが復活したのに「そんなことあるわけねえべさ!」と本人に会うまで断固として認めなかった人。
そんな「疑い深いトマス」を主人公の名前にしたのが興味深い。
コンクラーベにはびこる陰謀を疑い、自身の信仰心まで疑いながら、たどりついた先に、あらたに「ヨハネ」という名前を選択するシーンが面白かった。
トマスの中にも「野心」があったというシーンだと思うのですが、キリストの弟子ヨハネはキリストと特に親しかった人であり、12人の弟子の中では最後に亡くなった人でもある。さらに彼が書いた「黙示録」は新約聖書の最後を飾る書。まあヨハネが本当に書いたのかどうかはさておいて。
そんなヨハネを新たな名前に選んだということは、信仰心に悩んでいたトマスが
「こうなったらとことんやっちゃるけんね」という覚悟を決めた瞬間に私には思えたんです。個人の意見なので受け流してください。
また、ヨハネはキリストが死んだときに、キリストの産みの親であるマリアの世話を死に際に頼まれてるんですよね。
最後に選ばれた教皇と主人公のその後の関係性がそこから想像できるような気がしないでもないかもしれないでもない。(個人の意見です)
と、シロウトがこんな長々と想像できるくらい刺激がもらえる映画でした。
皆さん見ましょう。