そういえば、この前おじいちゃんの家から小中高の卒アルが発掘されました。
小学校の頃は、どうも世界を征服したかったらしく、手下を集めるとか言ってました。寄せ書きには「退学すんなよ」っていっぱい書かれていました。
中学校の頃は、お笑い芸人になりたかったらしく、修学旅行で撮った写真では一人だけ変顔をしていました。笑われる芸人より、笑わせる芸人になって欲しいです。
高校の頃は、なりたいものがなくなり、自分の限界を知り始めていたようです。寄せ書きは一つもなく、そういえば卒業式の日は最後のホームルームが終わるなり家まで一直線で帰り、夜まで友達とスマブラしてました。
というわけでお久しぶりです。たまには近況ノート動かさないと死んでると思われると思ったので動かしていきます。
勝手に恒例にしてる過去作のあれこれですが、もう八回目です。八個も作品を書けるだけで過去の私からすればすごいことです。
だって高校の頃は、なりたいものがなかったんですから。
今回は『教え子とラブホに入る話』についてお話していきたいと思います。
https://kakuyomu.jp/works/16816927862788491138あらすしを書くのがすごく簡単な作品でした。だって教え子とラブホに入る話なんですから。そりゃもう、教え子とラブホに入る以外ありません。
もともとエッチな話を書くつもりはなくて、最初は『狂った優しさ』をテーマに書きたいなって思ってて、それをどう膨らませようかなと考えていたら教師と教え子の話になりました。
歳の差が好きなので、教師と教え子の話はずっと書きたいなって前から思ってたので「これだ!」って思いました。
桃子はとても優しい生徒想いの教師で、生徒一人一人の情報をメモったノートまで書いてるほどです。けどその優しさは過去に犯した罪を償うためでもありました。
呪いってやつですね。優しくしなきゃ、私がなんとかしなきゃ、という偶像に溺れているような人です。
桃子の優しさの狂い方は書くのが難しくて、中盤あたりで「ちょっとおかしいな?」くらいに思わせたいなーみたいな感じで調整するのが大変でした。
和久井さんは、一見真面目な生徒ですが、夜は街に繰り出してパパ活をしているような女の子です。百合というジャンルなのでかなりきわどいところいってるなって自覚はあったんですけど、今回はそういう作品ということで、割り切りました。
和久井さんも和久井さんで、愛は身体を重ねる行為だとか、歪んだ価値観を持っています。そして世界と社会と大人とルールが大嫌いです。いつか世界を征服してやりたいって思ってます。どこかの誰かさんみたいですね。
そんな二人が出会って、どういう物語になるんだろうって、実は自分でも分かっていませんでした。
元々ラブコメ風味にするつもりも、エッチなシチュエーション作品にするつもりもありませんでした。
どっちかというと、「誰がてめーらの言うことなんか聞くかばーか」っていう作品を目指して書いてました。
最終的には、ちゃんとそこに着地できたかなと思います。
もしかしたら読者さんの望むような展開にはならなかったかもしれません。でも、さっきも言ったんですが、そういう作品だと割り切ってもらえるとありがたいです。
反省点があるとすれば、尺が足りなくて、後半駆け足ぎみになっちゃったところです。
結構こういうこと多いので、今後気をつけていきたいですね……
本作では桃子の異常行動に最後まで触れず。問題を起こしてから他の誰かに指摘されるというような手法を取りました。なのでコメントでも「ここどうなの?」というようなものが散見されました。
そういう突っかかりを解消するのもまたカタルシスなのかな、と思いながら、そのさじ加減の難しさに悩んだりもした作品です。
でも書いてて楽しかったです。
あとは、いわゆる性行為にあたる部分をギリギリの表現で描写するのがスリルがあって楽しかったです。
ちなみに本作は、台湾の小説投稿サイトであるkadokadoさんで翻訳配信もされています。
https://www.kadokado.com.tw/book/24277いろんな国の人に読んでもらえるのはすごくありがたいですね。一応こちらではRー18になっているみたいです。よい子は気をつけてね。
そういえば、新作も投稿しました。
転生ものです。
もうじきカクヨムコンがありますが、それには別の作品を出そうと思います。
ずーっと前から転成ものが書きたくて、というかネット小説を書いている身として、転生ものは書いておかなきゃなとずっと思っていましたが、ようやく書けました。
転生ものって、実はリゼロしか見たことがなくて、ファンタジーな世界観を作れるか不安だったので、現代の元アイドルに転生する、っていう話にしました。
これを書いているとき、ちょうどアイドルに転生するアニメというか漫画が流行っていたので、お蔵入りにしようかと思ったのですが、よく考えたらそんなに似てないなと思って、着手することに決めました。
自分が転生ものを書いたらどうなるんだろうって思ってたんですけど、なんだか良くも悪くも、私らしい作品にはなってると思います。
ラブコメのつもりで書いたんですけど、ちょっとシリアスめかもしれません。もっと明るくてよかったかなーって思ったんですけど、それも作風ですね。
ただ、めちゃくちゃ美味しい百合は書けたなって思います。こういう百合がね、好きなんです。
作者による癖がなくなったら作者としての魅力も半減なのかなって思います。とはいっても同じように書くだけではよくないので、なるべく作家として進化していけるようにはしたいと思っています。
そんなこんなで、過去作のあれこれでした。なんか近況報告みたいになっちゃってすみません。
最後に『教え子とラブホに入る話』で一番好きなシーンを抜粋して終わろうと思ったのですが、シーンというかすごく好きなセリフがあるのでそれをのっけて終わります。
桃子さんの迫真の独白です。
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私は人間が嫌いだし、全員死んで欲しいとも思っている。
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