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夢やぶれて、武蔵野

文学少年少女各位、ごきげんよう

さて、カクヨム側が恐らく武蔵野要素を見出すのに苦難した、第2回角川武蔵野文学賞の最終選考が発表された。
発表が延期されたこの2ヶ月間、まあ個人的に合同誌に参加したり、新しい視点から書いたりと試行錯誤を繰り返しながらも、それはそれは気が気でなかった。

結果は、杞憂だった。
まあ当然と言えば当然。本来であればメインとして飾られなければならない武蔵野要素を、私は隠し味程度にしか孕んでいないものを提出したのだから。
さりとて自信作。胸がぐぐりと締め付けられた。

お預け食らったこの期間中は、毎日のようにページを開いたものである。
過ぎた以上は仕方ないので、また心機一転して新しく書く他やれることは無い。

グチグチ言っていても仕方ないので、今月のお話をひとつ。
東京の喧騒と仕事の追い討ちに心をズタボロにされた私だったので、先日秩父の温泉へと羽を伸ばした。
埼玉の山一つ越えた先、結構な田舎なので人の波から解放されるかと思いきや、全くそんな事は無く温泉は大盛況。
疲れを取るつもりが、寧ろ別ベクトルの疲労を付けて帰ってきた。

なんだか最近、コトが思うように進まない。イライラする。
こうして煙草の吸う本数も増えていく。
私は一体どうなってしまうのだろう。

春風舞う4月もあともう少しでやって来る。
新たな気持ちで新年度を迎えることはできるのだろうか。

角川武蔵野文学賞 一般文芸応募作品
『うつしよの黒猫』
https://kakuyomu.jp/works/16816700428258504680

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