今日読んだ話。
「昔々、茨城に兄妹がおりました。
妹は名前も知らない男と付き合って、蛇を産みました。
妹は蛇を容器に入れて飼育しましたが、どんどん成長しちゃって、容器を大きいものに変えてもはみ出す始末。
妹はすっかり困ってしまって、蛇に言いました。
「もう面倒みきれないから、天のパパのところに行ってよ」
怒った蛇は、なぜかお兄ちゃんを殺しました。
妹はブチ切れて、蛇に容器をぶつけたので、蛇は昇天できなくなりました。」
<完>
『常陸国風土記(奈良時代に書かれた地誌)』より。
お……
お兄ちゃーーーーーん!
追記。昇天できなくなった蛇は、そのまま茨城で暮らしたみたいです。
おお……。そっかあ……。