たしか昔話で、キツネと何らかの動物が一緒に大根を育てる話があって、キツネと何だったかが思い出せないんですよね。
具体的なストーリーは、キツネと何らかの動物が大根を育てることになり、そこで約束をするんです。地下にできたものはキツネのもの、地上にできたものは何らかの動物のものって。
最初、何らかの動物は大喜びするんです。地上のほうがたくさん収穫できそうだと思ったから。
しかし、実際に収穫すると、キツネは大根をたくさん、何らかの動物は葉っぱばっかりというぐあい。
その上、葉っぱは数日するとしおれてしまいます。キツネは「大根がたくさんとれすぎて食べきれない」といって干してタクアンを作ろうとし、それを何らかの動物に見せつけます。青空をバックに干されている大根を見上げて、怒りとひもじさに震える何らかの動物……って話なんですが。
何の動物でしょうか。やっぱりタヌキでしょうかね。
そう思って調べて見たら、やっぱりタヌキでした。日本昔話の「キツネとタヌキの寄合田」ですね。改めて読み直してみましたが、大根でタクアンを作るエピソードは私の捏造だったみたいです。そもそも大根じゃなくてニンジンでした。どこかで大根バージョンを見た記憶があるんだけどなあ。夢かな。
あと、タヌキは自分が騙されたことに気づいてキツネに抗議するんですが、キツネは「でも、そういうお約束でしたよね? あなた同意されましたよね? あとからそんな苦情を言われましてもね、ははっ」って嫌らしく言うっていう、そういう記憶もあるんですが。夢ですか。
こういう契約って民法でいうところのなんかアウトになるやつじゃないですかね。タヌキは訴訟を起してほしい。優秀な弁護士つけて「キツネは、大根は地下部のほうに価値があると知っていた上で、相手の無知につけこんだ」を立証してほしい。もしキツネ側の弁護士から、タヌキは契約前に農家の人に話を聞くなどして大根についてもっと調べるべきだったとか言われても「野生動物なのでそういうのは無理です」って押し切ってほしい。
赤いきつねと緑のたぬきの応募作品を読ませていただいていたら、そういえばこういう話があったなあって思い出しました。もう全然ハートフルじゃない。
こんな話の後になんですけども、まつぼっくりは現在こんな感じです。まだまだ製作途中です。接着剤が行方不明なんですよねえ。どこ行っちゃったんだろう。