プリンを手作りすると、カラメルを作った後の鍋でココアを作ってしまいます。
だって鍋に残った砂糖を洗い流してしまうのはもったいないでしょう。こういうことをしているのって私だけじゃないはず。
ドーナツを揚げるときだって、油を捨てる前にポテトチップスも揚げちゃう。
何かを作ったら、別の何かもセットでつくることになる現象、ありますよね?
こんばんは、ゴオルドです。
もったいない精神が私を「もう1品」へと駆り立てるのです。
話は変わって。
寒くなってきましたねえ。
今日はお休みを頂戴して、海岸に松ぼっくりを拾いにいきました。いい年した大人が松ぼっくりを拾うことに半日かけるという、大変メルヘンな日でした。松ぼっくりは湯がいて、干して、手芸に使う予定でおります。
あと、おやつに焼きリンゴを食べました。焼きリンゴって冬の匂いがします。というのも、私は毎年寒くなってくると必ず焼きリンゴを食べるから、脳内で「焼きリンゴ=冬」ってセットで記憶されているからなんだと思います。
――子供の頃に着ていたセーター、母がオーブンから取り出した焼きリンゴの焦げ目、友達の赤くなった頬、通学路を覆う黄色い落ち葉、商店街の派手なイルミネーション、部活帰りにコンビニで買い食いした肉まんの柔らかさ……そういったものが、焼きリンゴの匂い一つでぶわっと甦って、懐かしい気持ちでいっぱいになります。そして、心の疲れも癒やされたように感じました。
懐かしい優しい思い出は、自分をなぐさめるように思うのです。心の傷に絆創膏を貼ったような気分です。
それぞれの季節料理や自然のものたちが、思い出とともに私を癒やしていきます。
心の絆創膏はいっぱい持っていたほうがいいですよね。何かと世知辛い世の中ですから、みんな満身創痍で何枚あっても足りないぐらいですもんね。
子供時代に絆創膏のストックを作れなくても大丈夫、大人の今から作ればいいのです。私も絆創膏を量産する日々を送っておりますよ。例えば松ぼっくりを拾いにいくのもそう。
なんで松ぼっくりなんか拾いにいったんだろ……どんぐりにすれば良かったのに! って過去の自分を疑問に思うこともあるでしょうが、それもまた笑えて楽しいもんですよ。