最新話『第50話 かなめの恐れる『母』』更新しました!
誠達は朝食をとっていた。
なんでも嵯峨は嵯峨家の家督をかなめの妹かえでに相続させるために『殿上会』に出るために休みを取ると言う。
カウラは最高位の貴族であるかなめが『殿上会』に出ないのはおかしいと言った。
かなめは四大公家の当主だが、官位が『検非違使別当』なので出る資格は無いんだと答えた。
それに対しアメリアは単にかなめは母の康子に会いたくないから甲武には帰りたくないんだと言った。
かなめの母康子は『甲武の鬼姫』と呼ばれる女傑だった。
あの『人類最強』を自称するランや隊長の嵯峨ですら康子の存在を恐れている。
平民宰相であるかなめの父よりも有力貴族達はまず陳情の為康子の所を訪れるのが甲武では普通らしい。
そんな恐ろしい母の存在に誠は恐怖を覚えた。