最新話『第109話 理想を持つ『父』の存在』更新しました!
甲武の平民の暮らしは最悪だった。
長男以外の男の子は産まれるとすぐに殺され、女の子は娼館に売られるためだけに育てられる。
そんな甲武をかなめの父西園寺義基は変えたいと言う。
まず、義基は平民に選挙権を与えた。
貴族や一部の平民に高い税金をかけてその富を巻き上げて平民達に分配して平民を豊かにすればいいと彼は考えた。
そうすれば人口爆発の起きていない豊かな東和の様に人口爆発は止まると義基は考えた。
誠はそのためには時間が必要なのではと父を語るかなめに尋ねた。
義基もそのことは分かっていて、いずれ政界を引退し、不死人である妻にすべてを託して死にたいと言っていた。
そんなスケールの大きな父を持つかなめを誠は尊敬していた。