最新話『第108話 かなめの語る『甲武国』』更新しました!
海を見ていたかなめは遼州系第二惑星の甲武星の硫酸の海を思い出したと語った。
硫酸の雨の降り注ぐ中、それから守るシェルターと軌道上のコロニーに三億の平民が暮らしていた。
誠は東和の三倍の人間がそんな過酷な環境に暮らしていることに驚いた。
平民達は電気もガスも水道も無い環境でただ生きていくのが精いっぱいで生きていると言う。
便利な機械も技術もすべて貴族と一部の裕福な平民達が独占している。
そんな故国を思い出すかなめの表情はどこか悲しげだった。