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古典の名作で描かれる女性像への反発と戸惑い

読む読む修行で古典名作に挑戦していますが、なぜこれまであまり読まずに来たのかと言えば、そこに描かれる「男性目線の女性像」に反発と戸惑いがあるから、と再読で気づきました。
皆さんには、そういうこと、ないですか?

明治の文豪たちの描く女性は、妻や姉妹の家族、娼婦、憧れのマドンナ、意味不明な狂人、等々ですが、どれも少なからず違和感があって、親近感が湧くことはあまりないのです。

さらに大正、昭和初期の作品でも、どこかに男の身勝手さや、勝手な女性への思い込みを強く感じて、読みながら「てめえ、いい加減にしろよ!」(お下品ですみませんm(__)m)と叫びたくなるような時もあります。

いまの時代だって、「女性なら誰でも喜ぶダイヤモンド!」なんてCMあると「馬鹿野郎、十羽ひとからげにすんな!」と心の中で叫んでいるので、時代背景とか時代特有の観念だけが理由ではないと思うのですが、読むたびにこれでは、ほんとに疲れてしまいます。

もっと、文章修行なんだから、と言い聞かせて、書かれる内容にいちいち反応しなければよいのでしょうか、ねえ?
それだけ文章が上手くてつい反応してしまう・感情移入してしまうということなんでしょうか。

というわけで、古典的名作を読んでいくことに意外なハードルが自身の心の中にあったという、ただの愚痴です、すみません。

4件のコメント

  • 少女漫画などを読んでいる男性は、男性キャラクターに対して同じように思っているので大丈夫です(笑)
  • 芳賀師匠、コメント有難うございます。
    そうですよね~。自分で男性登場人物を書いているときに「これって男性読者には『あり得ない』になってるかな?」と思う時あります。共に「脳内に秘めた異性への願望」を元に書いているということではお互いさまなんでしょうね。
    でも私は師匠のネコミミのキャラとか、すごく好きですよ♪等身大のとっても可愛い女の子が大活躍する姿には勇気を貰います。(#^^#)
  • はる先輩、こんにちは。お邪魔します。

    私もそういうのよくあります。
    もともと日本は男尊女卑なので、そういう土壌も関係しているのでしょうか。「なによ、どんな偉人も女性から生まれているんじゃない。女性軽視は国を亡ぼすんだから!」……なんていう過激なことを思っていた高校時代。歴史に腹を立ててもしかたないですけれど。
    「思い込み」という点も、男性から見た理想像みたいなのがずっと女性教育のもとになっていましたし。
    小説家は、その時代にしては先進的な考えを持っている方が多いようには思いますが、それでも……ということなのでしょうか。

    私はよく主人公を男性にするので、いまちょっとどきどきしています。
    宝塚的、男性理想像を書いてしまっている気がするなぁ。
  • 樹ちゃんへ 
    クリスマスにコメント寄せてくれて有難う(#^^#) 樹ちゃんでもそうなんですね、ちょっと安心しました。
    小説家の中には書く事で自らの魂を浄化するようなタイプの方も居るようなので、その中に勝手な女性像とか観るとつい反発しちゃいます。それもまた表現の一つとして落ち着いて受け止めれば良いのかなと頭では分かっているんですけどね。

    私も連載では「現実の男はこんなこと言わないし、やらないし」と嘆く男性陣が居るかもしれないと意識して書くことを心したいと思います。お互いに、書きたいものを思う通りに書ける新年を目指しましょうね。年末年始は忙しいと思いますが、どうぞご自愛ください。
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