小説投稿サイト「ノベルアップ+」の表紙用に作った画像を紹介しがてら、作品について振り返りたいと思います。
※ネタバレあり。注意!
※画像は「写真AC」様からお借りしたものを加工しています。
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『秘密基地は森の奥』
https://kakuyomu.jp/works/16816700426004287225お題:秘密基地
ジャンル:日常ファンタジー
古い絵日記の中に描かれていた秘密基地。
高校生になった修一は、記憶を頼りにその場所を訪れる。
祖母の死、引っ越し、宝物の喪失。否応なしに変化してゆく周囲に翻弄される日々。
そして彼は、無残に変わり果てた秘密基地を目にする。
【主人公】
名前:修一
あだ名:シュウ
父の転勤が決まり、都会(横浜市)に引っ越すことになった。
宿題はまとめて最後にやるタイプ。
子どもの頃、虫取りが大好きだった。
おばあちゃんっ子だったので、祖父母が守ってきた家や田畑を売り払って引っ越しすることに反対していたが、叶わず。
4話にもゲストキャラとして登場。
【執筆裏話】
ひとつめのお題は「秘密基地」。
秘密基地にまつわる話を考え、いくつかの案を出しました。
ところが、いくら考えても出てくるのは「大人目線の話」ばかり。これでは大人しか楽しむことができません。しかし、「子ども目線」の話を書いても大人は楽しむことができないでしょう。
まず、ここで躓きました。
夏っぽいお題なのだから、どうせなら夏っぽいキラキラした話が書きたい。
それならば、主人公は青春まっさかりの高校生がいい。
でも、高校生は秘密基地で遊ぶような年頃ではない。そこが難しい。
悩んだ末に思いついたのが「とある高校生が、小学生の頃に書いた絵日記を見つけ、その中に書かれている秘密基地を再び訪れる」という話でした。
そして、どうせなら5つのお題すべて参加したい。
無理せず自分の得意分野で書こうと考えた結果、「日常だけどどこか不思議な話」「文学っぽい」「薄暗い話(言い方)」ということになりました。
「日常ファンタジー」とは、日常の中に潜む不思議なものや出来事を描いた作品やジャンルのことを(私が)そう呼んでいます。
「夏休みシリーズ」のうち数作品には、この「日常ファンタジー」というタグをつけています。