私の20年の人生において本年もまた造作ない一年であったように思われる。
コロナは相変わらず隆盛したが、思うにコロナによって生じた多くの悲しみは常に私を避けていたのではないかと思われる。一度はなってみたコロナも多少の熱で済んで、肺が弱い私にとっては些か買いかぶりすぎた存在だったと思われる。
私はときおり、コロナ前の世界がそれほどに良い世界だったのかと考える時がある。こいつのおかげでセルフレジが流行り、店員さんに迷惑をかけることもなくなった。大学の授業も家で受けられるようになった。とらえ方次第であるといわれればそれまでであるが、コロナはソサイエティファイブとかいうものを急速に発展させたことは否定できぬ事実でありこの点から鑑みれば大きく嘆くに足るものでない。
しかし、また一年が過ぎるということは感慨深いものである。造作ない一年であれども、時間の刹那性、今の自分を殺して明日の自分が生じるこの刹那性は、近年においては年越しくらいにしか意識されぬものとなったが、さて、このことを逐次理解し生きてきた方は後悔の無い一年を過ごせたのではなかろうか。特に、まったく、クソほど面白くない文章であるが2021年の日記としたい。
レポートに試験勉強と、ミサイルでも振ってこないかと思う大晦日であります。皆様もよいお年を。