先日、私が好きでしようがない坂口安吾先生の書で「肝臓先生」というものを読んだ。ちょうど私は漁師町の出身で、先生が作中で描いた伊豆の漁師町と私のふるさとは全く様相を異にするものであったが、しかし、先生の洞察力というものには感服するとともに、先生特有の表現はまさしく魂を感じさせるものであった。
作中では肝臓先生という医者が出てくる。この書の(おそらく)根幹的な主人公であるから詳しい内容は伏せておくが、この先生のふるまいには学ばされるところが非常に大きかった。
皆様もよろしければ肝臓先生を読んでみてください。青空文庫ですので無料(というか、先生の書は大概に青空文庫で読める)
そういえば先日、飲みすぎてしまい久方ぶりに嘔吐したのですが、酒は吐いたら存外楽になるものでさらに深酒した次第。つまり、あくる日はひどい二日酔で死ぬるかと思われました。私は肝臓先生よりも先に食道先生を殺してしまいそうです。