いおにあ

「わたし、グラビアアイドルを目指す！」篠川瀬奈は、唐突にそう言いだした。中学校三年間、同じクラスで、同じ文芸部――。どちらかといえば地味で目立たない彼女が、いったいどういう風の吹…

「あなたはお亡くなりになりました」突然の女神様からの宣告。「でも大丈夫。転生先では、お望みどおりのステータスに…あれ、魔力値が無限に？財力はゼロに？」ステータスがバグったまま転生…

ぼくの部屋はヘンだ。だって、ぼくの気持ちに合わせて、表情が変わるのだから――

　筆箱好きな私。いつしか興味関心も変わっていく。これは、そんな私がちょっと人生を振り返る物語――。

いらっしゃいませ。こちらはスターライト・ダンジョン不動産でございます。本日はどのようなダンジョン物件をお探しですか？

彼の名前は弥太郎。喫茶店ハットキャットの招き猫だ。実は彼は、なかなかの万能招き猫だ。これは、そんな彼と持ち主のいろはの紡ぐ物語――。

　謎の単語「もすぽぽふ」。この奇妙な単語について、私の友人たちの意見を紹介しよう――。

　わが国の最高元首である姫様。だけれど、最高権力を持つということは、それだけ危険も多いわけで――今日も危機一髪な毎日が始まる！

目が覚めると、窓もドアもない密室にいた私。室内にあるのは小さなボタンだけ。すべての記憶を失っている私は、これを押すべきなのだろうか？――

遠い遠い昔。広く、荒涼とした世界に、わたしはただ一人。そんなわたしは、今日も風に吹かれていく――

「シャー芯貸して」　名前も言わず、初対面の彼女はいきなり俺にそう言ってきた。それが、俺と彼女のささやかな物語のはじまりだった――

エクソイド――エクスキューズ・アンドロイド、つまりいいわけをしてくれるアンドロイドだ。 今日もうちの同僚のエクソイドが、上司にいいわけをしている――。これは、いいわけが人間の手か…

７日は、わたしにとって厄日だ。特に７月７日。ほら、今年も無茶苦茶なことが起こる――

「パンパカパーン！おめでとうございます、異世界転生です。何か欲しいステータスはありますか？」「それじゃ――筋肉を限界まで上げてください！」 　こうして俺は、筋肉だけで異世界転生…

　死闘の末、ぼくらはついに世界の平和を脅かす魔王を倒した。そしてぼくらはいつまでも幸せに暮らしました―― 　――それから六十年後、再び魔王復活の知らせが。老人になったわしら夫婦…